還暦をやや過ぎてから登山を再開して足掛け13年になる。来年の3月がくれば、ブログを始めて10年。あの頃は未だ10年ぐらい山登りしたいなあと張り切っていたのだが...早いものだ...この先いつまでも登れるわけはない。まして、いまさら夢も希望もない...それでもたまには思い ...
カテゴリ: 南アルプス
仙丈ヶ岳に昔の借りを返す DAY2 2021.10.5tue〜6wed
ご来光は山の朝ドラ!日の出は5時40分頃4時を過ぎると、誰か荷物を捌く音が聞こえ始める。4時半には電気が点くと聞いたが、まだ寝室には点かないようだ。私も意を決して荷物をまとめ階下に降りた。そこは電気が点いていた。外に出たがそんなに寒くない...5:23 日の出前 ...
仙丈ヶ岳に昔の借りを返す DAY1 2021.10.5tue〜6wed
過去登った山で仙丈ヶ岳ほど印象の薄いところはない。80年前後の5月、岳兄故O氏率いるパーティは戸台から入山。当時は6,7月まではスーパー林道のバス輸送は無く、伊那側からのアプローチは戸台川を遡行し甲斐駒ヶ岳の下にある丹渓山荘のところから北沢峠に上がるのが一般的だ ...
塩見岳 残された3000m峰への旅 2021.7.21wed~23fry
還暦を何年か過ぎて山登りを再開した。ちょうど10年前のことである。数年前、気まぐれに南アルプスの光岳に登った。野営した最後の山行だったなぁ...その道中では聖岳3013mの威容が否が応でもに目に入る。現役時代、この辺りの山にはトント縁のなかった私にはとても新しい発 ...
農鳥岳から...白峰三山縦走 2018.8.17(金)〜19(日) 3.北岳を独り占め...池山吊尾根の朝
(2.白峰三山の真ん中をヨタヨタと...から続き)池山吊尾根!?!?大門沢小屋で同室だった同年輩氏から、北岳の下山コースとして池山吊尾根コースを勧められた。そうだ、その道があった!心のうちで歓声を上げてしまう!今回は、どうしても北岳バットレスをこの目で見納めたいと、 ...
農鳥岳から...白峰三山縦走 2018.8.17(金)〜19(日) 2.白峰三山の真ん中をヨタヨタと......
(1.奈良田から大門沢小屋泊から続き)昨夜のドタバタからウトウトのまま朝を迎えた。苦しそうに呻いていた韓国の女性は二日酔いで、さぞ頭が痛いだろうなあ...ところで、小屋から提供される寝具はマットレスと毛布三枚と枕。昨日の行動服に冬用のタイツと長袖の防寒下着を足し ...
農鳥岳から...白峰三山 2018.8.17(金)〜19(日) 1.奈良田から大門沢小屋泊
8月のお盆前後は不安定な天気が続いていた。娘、息子たちとの時間を過ごし、義母の初盆おつとめを果たしたら、週末は天気が回復する兆しを見せてきた。もっと荒れた天気が続けばいいのにと思うのはいつものことである...浜松の山ンバ妹からも励ましと心配の連絡がきたが、な ...
南アルプス荒川岳〜赤石岳 その3 赤石岳〜赤石小屋泊〜椹島へ下山 2016.8.14(日)~16(火)
(その2 千枚、悪沢、荒川岳 の続き)千枚小屋を朝5時に出発して千枚、悪沢、荒川を越えこの荒川小屋には10時35分着。行動時間は既に5時間半を超えている。空模様も怪しい。荒川小屋で一服と思ったが疲れもそれほどではなく通り過ぎることにした。赤石に向かうにせよ、荒川 ...
南アルプス荒川岳〜赤石岳 その2 千枚、悪沢、荒川岳 2016.8.14(日)~16(火)
(その1椹島から千枚小屋 の続き)千枚小屋の一夜が明けた。タイツや防寒下着、合羽などを着込んで薄手のシュラフにくるまって寝たが明け方はさすがに冷え込んだ。しかし、昨年の光岳でツェルトに合羽着て着の身着のままのときよりははるかに快適だったのだが・・・もう若く ...
南アルプス荒川岳〜赤石岳 その1 椹島から千枚小屋 2016.8.14(日)~16(火)
夏は南アルプス。昨年、光岳や聖岳を巡って、森林限界が高く大きな山容を重畳と連ねる南アルプスの姿にすっかり魅せられてしまった。茶臼岳から上河内、聖岳、赤石、悪沢岳方面 2015.8.12昔を思い出してしまった南アルプスをこよなく愛した岳兄、故Oさんの言葉が甦る。・・・ ...
聖岳〜上河内岳〜・・易老渡からの周回 3日目の2 茶臼岳から仁田岳、易老岳をまわって下山 2015.810(月)~12(水)
御来迎の茶臼から・・・仁田岳に向かう。15:18 茶臼岳頂上から金色の富士。これも奇跡的な一枚と自画自賛とにかく富士は見えるうちが花とばかり撮りまくり。光方面に向かう人手前に仁田岳と向こう光岳仁田岳は展望が良いということで是非その頂きは踏みたい。上に同じ写真ト ...
聖岳〜上河内岳〜・・易老渡からの周回 3日目の1 茶臼岳での御来迎 2015.810(月)~12(水)
8月12日の朝が来た。昨日と同じくらいの時刻に小屋を出た。すでに何人かは小屋を発った。聖の頂上で御来迎を見逃したという人も、やはり音も無く素早く小屋を後にした。茶臼の頂上まではそんなに遠くないから余裕だろう。ネットで調べてみたらこの時期の日の出は5時頃である ...
聖岳〜上河内岳〜・・易老渡からの周回 2日目 聖岳から茶臼小屋まで 2015.810(月)~12(水)
3時を回ると小屋の中はごそごそ起き出す。私の横の男性は気配も感じさせず、私が目を覚ましたらいなくなっていた。私は横になったまま、今日の行動予定を頭にめぐらせながら、どう動くべきか考えた。朝食は食べず行動食と水をを持って聖を往復しよう。アタックザックをを持 ...
聖岳〜上河内岳〜・・易老渡からの周回 1日目 聖平小屋まで 2015.810(月)~12(水)
先日の光岳登山に私も遅まきながら南アルプスへの憧れを植え付けられたようだ。昔、故岳兄がアンタは南アルプスに向かんね、と言われたときは岩登偏向の私に対する敬意だと勘違いしていたが、視野の狭さを皮肉られていたんだと今惨憺たる理解をしている。光岳の道中、イヤで ...
光石のぬくもり 南アルプス光岳 2015.7.20(月)~21(火)
気がつけば七月も下旬である。山登りらしいこともせず6月7月と無為に過ごした。焦りは無いが、この間にもドンドン老化していっているのだろう。仕事の都合が3連休から少し余裕ができたので思い切って出かけることにした。ほとんど知らない南アルプス、光(てかり)岳から ...
鋸岳から甲斐駒ケ岳、そしてアサヨ峰へ 終章 8月12日
(其の参から続き)はからずも最後の夜は小屋泊まりになってしまったがこれもいたしかたない。昨日の夕立で地面がすっかり濡れてしまったので、ツェルトを張る気力が失せてしまった。昨夜の六合石室に続いて安全な小屋で羽を伸ばせたのだから好しとしよう。昨日の夕立にもめ ...
鋸岳から甲斐駒ケ岳、そしてアサヨ峰へ 其の参 8月11日
(其の弐から続き)もうすぐ仙丈ヶ岳に朝日がさす。6合石室で一人夜を過ごした。星を見るといって小屋からテント泊に替えて出て行った2人組にならい、夜半外に出てみた。スカッと澄み切った空ではなかったがそれなりに星も見え、銀河の流れも本当に久しぶりに確認できた。 ...
鋸岳から甲斐駒ケ岳、そしてアサヨ峰へ 其の弐 8月10日
(其の壱から続き)昨日の美しい夕焼けは今日の素晴らしい晴天を約束していた。4時に起床し、身支度を整えてツェルトを撤収した。水は今日も7.5Lを持つことにする。これで今日と明日の水は確保できているだろう。これで六合石室の遠くて評判の悪い水場には行かなくてすむ ...
鋸岳から甲斐駒ケ岳、そしてアサヨ峰へ 其の壱 8月9日
鋸岳・・これが普通の、なだらかな尾根なら甲斐駒から派生している一つの山稜にすぎない。しかしゴツゴツとした文字通り鋸の歯のような稜線は独特の存在感を放ち、一般の登山者を拒絶する厳しさをまとっているため、甲斐駒とは一線を画して語られる。槍ヶ岳北鎌尾根、その隣 ...