先週は酷暑の大杉谷で息も絶え絶え疲労困憊、低山にあり得ない筋肉痛まで呼び覚まして、寄る年波の悲哀を味わっている。

今週は空木岳へいくことになった。
本当は先週に肝玉母さんと行くつもりしていたが小屋の予約が取れず、今回、はからずも一人で行くことになった。
しかし、先週の大杉谷のバテぶりのトラウマの尾を引きずっている。
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15日の日曜日にゆっくりと支度し、日が沈む頃国道19号線を北上した。
中津川ICから中央高速に乗り換え、駒ヶ岳SAを目指した。
そこでさらにゆっくり味噌カツ丼を食し、菅の台の駐車場でシートを倒して寝たのは12時をまわった頃だ。
寝酒でビールを飲んだのも効かず、目を覚ましたのは4時ごろそれからは寝つかれずカメラを取り出しこんな星空を...
手持ちなのでブレてしまった。左の月は極細の新月に至る前の三日月だ。
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それから気がついたら発券場に人が並び始めている。おもむろに支度をしながら私も5時過ぎから並んだが、
6:15始発の前の臨時から数えて、3台目のバスには乗り込むことができた。
快晴である
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7:30過ぎに千畳敷出発
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7:54
極楽平着。大パーティの後についてノンビリと... と言いたいところだがやはり歩き出しは息が切れる。
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この中年のパーティはそのまま宝剣か三沢岳方面に...
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御嶽3067mをズーム
スッキリと良い天気である。
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シュッとして端正な三沢岳2846.5m
群から外れてこちらを眺めている年上の女性のようだ。
いつも彼女が人差し指を立てて手招きしているように思える...
魅惑的である!
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農鳥岳と塩見岳の真ん中に富士を捉えたがピンボケ
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南アルプス北部
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少し引いて富士まで捉えた
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極楽平からすぐそこの島田娘2858mに向かう。
絶好の天気!
中央アルプス、木曽駒ヶ岳と空木岳の二大盟主を結ぶ王道の、心躍る稜線歩きが始まる。
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右のピークから、突き出た宝剣岳2931m、木曽駒ヶ岳2956m、そして左端は木曽前岳2826m。
その向こう遠くに乗鞍岳3026m...
こんな山の名前覚えてところで...
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乗鞍岳3026mズーム
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8:06
島田娘2858mの頂上は三沢岳2846.5mよりも高い
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これから歩く稜線だ。
百名山、空木岳2863.7mがひときわ高い、その向こうに深田久弥が百名山をどちらにしようか迷ったという南駒ヶ岳2841m。
右端はるか向こうに船底を伏せたような恵那山がくっきりと見える。
風がこの稜線を歩いている間ずっと谷から吹き上げてくる。
嬉しい涼風だ!
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島田娘2858mを振り返った。
知ってみればなるほどと思う。
いにしえの人たちの思いにしばしたゆとう...
雪国の山名の由来は春に現れる雪模様で決まったところが多い。
季節の到来を雪の形で知る農耕人民郷である。
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千畳敷から木曽殿小屋に至る稜線には大小16のピークがあるとのこと。
国土地理院25,000分の1の等高線地図で調べたら確かに16あった。
かなりこたえると記している人もあり私も覚悟している。
しかし天気もいいし見晴らしもいいので、時間、距離感を錯覚しそうだ。
先行のおじさんは登山歴4年。私より8歳若く歩く速度も早い。
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今度はこんな感じの登りだ。
おじさんもスマホで撮影している。
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9:27
濁沢の大峰といわれるところから檜尾岳2727.7mを臨む。
島田娘からいくつかの小さなピークを越えてここは濁沢の大峰と地図に記してあるところ。
この稜線に上がった極楽平から1時間30分、なんと標準タイムを30分オーバーしているがこの年では無理もなかろう。
私もまだ意気は軒高だわい。
ここ2700mを超えるところから2536mの最低鞍部に下り再び2727.7mの檜尾岳に至るところ。
今日の行程の中では最も高低差のある上下行だ。
これぐらい南アルプスに比べりゃ可愛いもんだ...
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と言いつつ、かなりの下りと登りかえしに少し不安。
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気持ちの良い風が下から吹き上げてくる。
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10:22
檜尾岳頂上2727.7m
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檜尾避難小屋 2013年この稜線で風雨に晒された韓国のパーティ中4人が低体温症で凍死する遭難があった。
見通しがなくて見えなかったのだろう。
この小屋の存在を知っていれば助かっていたはずだ...
小生は下から登ってこの小屋で一泊したことがあるその時の記録は
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話をしながら来たおじさんが頂上でウイスキーなどを飲み始めたので、私はお先に失礼した。
ここからは一人旅
行き交う人も時々...
檜尾岳で一緒だった背の高い若い男女ペアが追い抜いていった。
それでも人が少なくてとてもいい感じ。
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いくつかの小ピークが稜線を形成している。
次の目標は熊沢岳2778m
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熊沢岳の頂上近くには大きな6〜7mもあろうかという岩が点在している。
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寄り道したいがそれほどの余裕もない。
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ずっと見えていた寄り添うような岩2つ
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12:16
熊沢岳2778m頂上かなあ...
ここを過ぎても同じような高さのところが近くにあった。
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その一つ、ハイマツの中から露出している岩のうえで大休止。
行動食と最後のおにぎりをここで食す。
いつもトマトや果物を持っていく。
こんなに日差しが強いのに、涼しい風が強めに吹き抜けて気持ち良すぎる。
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檜尾岳を振り返ると、可愛い避難小屋が見えて、まるで童話の世界のようだ!
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これから進む方向...
空木岳もずいぶん近づいてきた。
木曽殿山荘はあの手前のギャップにある。
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亀さん!? クジラちゃん!?
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御嶽山3067mも何回でも撮ってしまう
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熊沢岳を振り返ると絨毯のようなハイマツの斜面に点在する岩が大草原の羊の群れに見える。
美しく目に優しい!
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空木岳が近くなってきた。
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檜尾避難小屋ズーム
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13:52
東川岳2671m
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もう前しか見ない。
ここから300m弱下りきれば今日の宿、木曽殿山荘だ。
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男前な空木岳2863.7m
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南駒ヶ岳2841m
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木曽殿乗越へ下る道から見た東川岳の絶壁!
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木曽殿山荘がやっと見えてきた。
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ホッとしてガラにもなく花にカメラを向けてしまう。
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14:15
今日の宿に到着
時間はかかったが
無事到達したことに感謝!
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まず何をおいてもこれだね!
以前は南駒ヶ岳から来てここから下山した。
その時の記事は
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小屋の主人に勧められて、「片道9分」という水場に散歩がてら明日の飲み水を汲みにきた。
山荘の歩荷クンが花の写真を撮りながら下山していた。
それに触発されて私も...
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南駒ヶ岳2841m
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空木岳第1ピークしか見えていない。
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もう一枚、男前の南駒ヶ岳
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夕暮れに染まる
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越百小屋のオヤジさんが夕陽に照らされた南駒ヶ岳を窓越し眺めながら、
「いい山だねぇ」とボソッとつぶやいた声がまだ耳の底に残っている。
あれからもう9年...
山登りを再開した年だ。これからは昔登れなかった中央アルプスや南アルプスに足を運ぼうと心に決めたのだがまだ入り口をうろうろしている...
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木曽殿山荘の夕食は17:30。泊まり客は20人弱。ツアーの年配女性チーム、家族連れあとはソロかペアの人たち。途中まで一緒だったおじさんも私の後すぐに到着していた。
そして一人で長い池山尾根から空木岳を越えてきた東京の女性一人。
夕食後テラスで、おじさん交えて山のよもやま話で盛り上がった。
この女性のストレッチ、柔軟さにみんな驚嘆!

コロナ対策で窓を少し開けておくという。
明け方の外気温は13~15度くらいになりそうだ。
薄手の布団上下なので対策をしないと寒いかもしれない。
山慣れた人はシュラフとかシュラフカバーに入ったり、着込んだり...
私も薄手のダウンを着て、冬用のタイツを履いた。8時半だったか9時の消灯。
朝は4時30分灯りがつき、5時の朝食だ。
小屋の中で身を横たえる時の安堵感!感謝!
その上いい天気、涼しい風...幸せな1日だった...
即寝落ち、何か夢をみたけど、朝起きたら全て霧のように消えていた...