かくして、2日目。
未明、同室のパーティが御来迎を頂上でと出発していった。
窓に付いた水滴を拭って空を見上げたら、満天とは言えないが、星が空一面に散りばめられてまばたいていた。
室内に灯りがついた。
朝食までの時間、荷物を整理しながら過ごす。
5時の朝食時間が近づき、隣の宝剣山荘に向かうべく宿舎を出た。
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日の出直前
気温は15度くらいかなあ...
熱帯夜の下界とは別世界だ!
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八ヶ岳方面
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木曽中岳2925m
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乗越浄土の向こうに富士山
南アルプスの手前の低い山は伊那富士と言われる戸倉山(1681m)のようだ!
一度登ったことがある!
その時の記事は
今日は樹林帯に入るまで眺めることになる!
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食事を始めたら、小屋の窓から八ヶ岳方面から陽が昇るのが見えた。
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私は食事を中断してカメラを持って外に出た。
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大気がやや淀んでいる。
綺麗な写真はなかなか取れない。
アリバイ写真である。
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食事を終えて部屋に戻り身支度を整える。
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三ノ沢岳ともしばし(?)のお別れだ。
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中岳の向こうに御嶽山
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am5:45 いざ出発。
肝玉母さんは濡れた登山靴を履かなければならなかった。
しかし昔と違って登山靴はゴアテックス仕様だから外から水が浸みてくることはあまりない。
昔の登山靴はどんなに油を染み込ませても、春の雪渓を歩けばたちまち靴の中はぐちゃぐちゃだったものだ。
なんてことを肝玉母さんに話しても慰めにもならないか....
不快感は耐えるしかないね。
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伊那の谷は雲海に覆われている。
伊那富士戸倉山も雲海に浮かんでいる。
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間ノ岳から塩見までの南アルプスの稜線
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am5:50 私たちは伊那前岳・北御所方面から下山する。
小屋から伊那前岳へは行き交う人も少なく天空の稜線漫歩が楽しめる。
一度は歩いてみたいと思っていた。
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今日は時間的余裕もたっぷり!
昨日のヘロヘロぶりから一転、気持ちよく歩みを進めている。
が、急ぐことはない。
もう若くないし、こんな日はゆっくり歩きたいものだと思う。
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宝剣岳の頂上にもすでに人がいる!
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いい眺めだなあ!
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千畳敷と空木、南駒ケ岳方面
ロープウェイはすでに動いていた。
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千畳敷の散策路
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宝剣岳と乗越浄土の広場、そして宝剣山荘、天狗荘
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伊那中岳とその向こうは木曽駒ヶ岳
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白というより薄黄色のシャクナゲ
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同じような写真ばかりだが捨てられない。
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後続のパーティはどうも最高点までのハイキングのようだ。
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am6:15
合掌...
この辺りが北御所に至る尾根の最高点2911mだ。
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肝玉母さんをモデルに仕立てて...
慰霊碑に配慮がなかったかなと反省...
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中岳、駒ケ岳のおおらかな山容。
右下は駒飼ノ池
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駒飼ノ池をズーム。
池というより、ほとんどせせらぎになっている。
昨日、夕立に遭遇した肝玉母さんとは、小屋からここに向かう途中で出会った。
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駒飼ノ池からさらに下り少し尾根の方にトラバース気味に行くと、この濃ヶ池がある。
2600m~2700mに散在する池は氷河由来のものと思われる。
昨日、肝玉母さんは濃ヶ池まで散策に来た。
2:30頃、さあ帰ろうという時に、ゴロゴロと雷が鳴り始め、いきなり夕立に見舞われたという。
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宝剣岳がだんだん遠くなる。
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気持ちのいい稜線歩きは続く。
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濃ヶ池方面
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am6:30 前岳手前にある「勤銘碑」と呼ばれている所
雷に打たれたのか上部が欠けている。
天山阪本先生とあるのでてっきり聖職の碑にまつわるものと思っていた。
その話を肝玉母さんにしたら、聖職の碑は別のところにあるよと指摘され、私の無知をさらけ出してしまった。
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で、下山して調べたら
坂本(阪本?)天山は江戸時代の高遠藩士で砲術家ということだ。
その阪本先生が天明4年(1784年)7月25日(旧暦?)に木曽駒ヶ岳に登ったということらしい。
この頃木曽の徳川直轄領と伊那高遠藩との間で境界線でいざこざがあり、阪本先生はそのために登られたようだ。
この碑は子孫の1931年に建てられた副碑であり、1784年当時に刻まれた本碑はその北隣にあるということだ。
本碑は判別不可能なほどに風化しているという。
残念なことに私たちはそんな事情を知らず、見逃してしまった。
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上部が一部剥落している。
落雷にでも見舞われただろうか...

下の写真は小記事から引用した本碑
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風化して字も読めない状態だそうだ。
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伊那前岳2883m
先客のシルエットが美しくて盗撮!
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肝玉母さんが接近中!
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am6:35 ほとんどロダンの考える人!
そして彼女もシルエットにシンクロ!
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なんともロマンあふれるお姿!
私たちがそばを通りすぎても姿勢を崩さない!
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千畳敷、宝剣岳がだんだん小さくなる。
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相変わらず雲海!下界の大気は湿気を帯びている。
今日も夕立はあるのだろうか...
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いよいよ本格的な下りに入った。
すると登ってきた二人連れ男性登山者。
聞けば黒川平の駐車場から夜中に登り出してここまで4時間...
で7,8合目付近までとは!
老いぼれには想像もつかない別次元の話だ!
うちら名古屋だよって言ったら、あとから名古屋の女性が二人来てるよって...
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ハイマツの絨毯を一面に敷き詰めたような緑の山肌がとても美しい。
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手前中央の伊那富士戸倉山と南ア仙丈岳と北岳
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檜尾岳檜尾尾根の避難小屋かと思ってズームしたが違ってた。
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濃ヶ池よりも低くなりけり。
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ハイマツの海を漕ぐ?肝玉母さん
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灌木樹林帯に入ったら、ニッコウキスゲ
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小屋場というところで二人連れの女性やはり名古屋というか、一宮と大府って言ってた。
ロープウェイを使わずに登るなんて逞しいね!
この下りのコースでは10人くらいの人とすれ違った。
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一丁ヶ池といわれるところ
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一丁ヶ池の淀んだ水面は空や緑の樹木を綺麗に写していた。
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am8:33 標高は2400mくらい
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am9:25 こここは、うどんや峠
標高2200m
一休みだ。
ノンビリムード満点!
ゆっくり参りましょう!
朝ごはんをお代わりして、たらふく食べたのにお腹がぐっと減ってきた。
ゆで卵とかプチトマトなどの行動食も片づけた。
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地図を読む肝玉母さん。
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単独のおにいさんは菅笠スタイル!
木曽の民芸お土産で買ったそうで、風通し最高ですと笑ってた!
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高木樹林帯をいく肝玉母さん
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am9:20 陽だまりの草原、清水平。標高2000mくらい。
ここに湧き出る清水は冷たくてとても美味しい。
冷たすぎて、そんなに長く手をひたしていられない!
私は手ですくって何度も頭にかけた。
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am10:10
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清水平を下から振り返った。
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肝玉母さんが指差したところにはキノコが、いかにも毒々しい。
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だいぶ照りが入っている。
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ずいぶん成長したな!
私なら見逃す、というより気にも留めないものを、肝玉母さんは花やキノコなども目ざとく見つける。
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気持ちのいい樹林帯をノンビリと歩いていく。
今日はまだ膝が痛まないのでありがたい。
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am10:50 林道に出た!標高1700m弱
ロープウェイ駅のあるしらび平とほぼ同高度だ。
ロープウェイを横目に見ながら登るのはストレスで参ってしまいそうだが、ここなら静かにマイペースで登れるかもしれない。
ここから北御所谷のバス停までは2.5km
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立派な林道はバスでも通れれそうだ。
1700mの高所でも、さっきまで3000m近い稜線にいた身体には下界の酷暑だ、
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林道を歩き始めるとすぐ北御所谷の川原がありしばしの水浴びタイムだ。
冷たい水を頭に何度もかけて濡れたタオルで身体を拭いた。
アームカバーも水に浸した。
これは涼しい。
気持ちいい!
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肝玉母さんを盗撮
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蝶が一匹!!
ザックに染み込んだ私の汗を吸っているのであろうか???
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ちんたらと歩いて...
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am11:55 バス停到着
このコースの登高標準的タイムと同じくらいの時間をかけてゴールした!
ここで実質的な登山行動は終えた。
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間髪を入れずにやってくるバスを2台見送り、3台目に乗れた。
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と、運転手さんが左にカモシカです!と教えてくれた。
乗客は競ってしばしの撮影タイム!
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早太郎温泉で汗を流し、蕎麦を食べたい!で一致!
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あちこちフラフラしながら探し当てた蕎麦屋は、知る人ぞ知る隠れた名店の雰囲気だった。
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待つこと20分シンプルな作りと落ち着いた雰囲気は主人の趣味の良さが伺える。
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十割蕎麦が売り切れて、二八ざる蕎麦900円はそれなりに美味しかった!

ノンビリな山行はとても楽しかった。
肝玉母さんありがとう!