(その2から続き)

3月29日。
さて今日は韓国も3日目。
怒濤の初日、昨日のソウル北岳山ハイキングと、御一行も流石に少しお疲れ気味。
Sさんも昨夜ホテルに帰って3度下痢をされたという。
しかし意外と元気である。

今日は、先生と呼んでいる知人と仁川で会う約束をしている。
その前にホテルを変わらなくてはならず、早めにチエックアウトをして今日からのホテルに荷物を預けることにした。
まずその前に腹ごしらえ。
近所のおかゆ屋さんでアワビ粥1000円近くしたな...

それから宿替え、チエックインは夕方6時だと?
昼はラブホテルのようである。
ま、いいや...

鐘路3街から地下鉄1号線で向かうが途中で仁川/インチョン方面の西行きと水原/スウォン方面の南行きに路線が分かれている。
私たちが乗った電車はソドンタン行き列車だ。
ソドンタン?どこだろうと思っていたらご近所が韓国鉄道アプリで教えてくれた。
西東灘/ソドンタンは水原の南の方に別の路線で東灘という駅がありその西の方にある駅なので西東灘というややこしい駅名になったようである。海とは関係なさそうなところだ。
がこのストーリーとはなんの関係もない。
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ソウルを離れるにしたがって乗客は少なくなり、立っている人はあまり見かけなくなった。日本よりも幅広い軌道のおかげで車内は広々して眺め良し。
見るともなく乗客の様子を眺めていた。
じっと座っていた老人がやにわに電話に向かって話し出す。
電車の音が大きくて聞こえづらいのか大きな声で話している。
そのお隣では背広の若者と普段着の若者が携帯を覗き込みながら何かを話している。
私の斜め前のお嬢さんは黙って携帯とにらめっこ。
携帯で話しているのを除けば日本と変わらない風景。
みんなどんな暮らしをしているのだろう。
家族がいて、兄弟がいて、友人がいて...
普通の暮らしがあるのだろうなあ...

昨年、韓国は民主主義派の大統領が当選し、アメリカや中国ともうまくバランスをとりながら韓国の主張を貫いている。
支持率も高い!
フォーチューン誌が選ぶ2018年世界の偉大なリーダー50傑中4位にも選ばれている。
http://fortune.com/longform/worlds-greatest-leaders-2018/#katie

韓国の友人たちは政治に対してスッキリとした気持ちで向き合えると言っている。
しかし、昨日のタクシーの運転手のようなゴリゴリの右翼的な保守派もいるのもまた現実だ。
それでもみんな同族が争う戦争はこりごりと思っているに違いない。

戦争は人の命を無差別に奪い、生活の全てを奪い去る。
それを立て直すのにどれだけのお金とエネルギーがいるのかわからない。
そんなことを考えると頭がクラクラしてくる。
しかもそれで儲けるやつらがいるとなるともう頭が爆発しそうだ。
戦争は政治の失敗という、誰かの言葉を私は心に刻んでいる。
車内の乗客を見回しながら、ボンヤリとそんな事などを考えていた...
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仁川の街角で3.29pm12:05

我々は、九老/クロ駅で仁川行きに乗り換えて、待ち合わせの富平/プピョン駅についた。

ギネスにも登録されているという広大な富平の地下街をブラブラしていると...
Sさんはスマホのケースを物色し始める。透明のケースに変えたいとのこと。
値段は日本で買うのとそんなに変わらないと思う。
思い切って変えてしまった。

するとご近所まで...
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こんなマークのアルミ打ち抜きのケースを買ってご満悦だ。
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待ち合わせの時間にはまだ大分ある。
地下街から仁川駅前の通りに上がり街角のベンチにどっこいしょと座った。
朝はこの街で食べようと早めに出てきたがとりあえず何処かでコーヒーでもと落ち着ける場所を物色した。

この街には駅前大通りの一角に文化の街という小路があり吸い寄せられて行く。
行き当たりばったりにカフェに入った。
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二階のこのカフェは落ち着いた雰囲気である。
この椅子はロッキングチェアになっていて、まことに具合がよろしい。
50人ぐらいが入れそうなのに客はほとんどいない。
パン、ケーキやカステラなどのおやつもあり適当に選んで当座の腹ごしらえとする。
何を食べたか忘れているがSさんは生クリームが美味しいと言っていた...
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知人の先生は昼まで仕事があると言っていたが、連絡がない。
スッポかすような先生ではないので居場所を告げて待つことにする。
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何することもなくただぼんやりとしながらゆっくり時間が過ぎて行く。
3時間近くは待ったかもしれない。
広々とした店内は客も少なく、ゆったりとしたロッキングチェアのおかげで静かな時間を過ごすことができた。
ようやく先生から連絡があり店を出るときは、お客さんがかなり入っていた。
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先生は会うとすぐ、さあ江華島/カンファドでも行きましょうと誘うのである。
会って軽く食事でもしたらソウルに帰るつもりでいたのだが...
先生は先生で待たせてしまって申し訳ないと思ったのかしらん...
先生は韓国の田舎に伝わる伝統農楽の達人である。
今年は仁川の農楽祭りの総監督を引き受けていてとても忙しいとおっしゃった。
農楽とは
https://www.konest.com/contents/korean_life_detail.html?id=589

仁川の富平風物(農楽)祝祭画像
https://www.google.co.jp/search?q=%EB%B6%80%ED%8F%89%ED%92%8D%EB%AC%BC%EC%B6%95%EC%A0%9C&client=firefox-b&dcr=0&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwj4uLPsrLvaAhXCKZQKHaNgAbAQsAQIQA&biw=1297&bih=894
写真を見る限りかなり大規模な、名古屋でいえばさしずめ「どまつり」のようなものか....
ご近所山友さんや他数人がここ数年訪れている。

どまつり画像
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%A9%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%82%8A%E7%94%BB%E5%83%8F&client=firefox-b&dcr=0&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwjOvYKRrrvaAhUCwbwKHT5RB0UQsAQIJw&biw=1297&bih=894
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江華島はソウルを流れる漢江/ハンガンの河口に位置し軍事上の要衝でもあった。
大国から攻められると王様はここに避難したりしたので島にはいくつもの要塞があったらしい。
近代に入ると、鎖国政策を続けてきた西洋の帝国主義的な干渉を受けた。
開国した日本が帝国主義の野望を朝鮮半島に触手を伸ばしてきたり...
その度にこの江華島で武力衝突が繰り返されたところだ。
https://www.google.com/search?client=firefox-b&q=%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A1%E5%B3%B6%E4%BA%8B%E4%BB%B6&ved=0ahUKEwirqMuWmczaAhWIEbwKHZCrCq0QsKwBCDcoAzAA&biw=1704&bih=895
今では島の北と南に橋が二本あり本土から車で渡ることができる。
先生は仁川から南の橋の方を渡り江華島を渡ると、そんな要塞の一つに案内してくれた。
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草芝鎮/チョジジン
http://www.hikorea.jp/tour/tour_view.php?topinfo_tcode=TC1320457022
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廣城堡/クァンソンボ
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せっかく先生に連れて行ってもらったので、パンフレットからこの遺跡の概要を訳しておこう。
廣城堡は江華海峡を守る重要な要塞で、高麗がモンゴルの侵略に対抗するため開城から江華に遷都したのちに石と土で海峡に沿って築いた城だ。朝鮮王の光海君の時崩れたところを直した。1658年、江華の長官の願いで廣城堡を築造した、云々...
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鎖国政策をとっていた朝鮮はアヘン戦争で中国が敗れると大国の帝国主義的触手が伸びてくる。
アメリカの黒船が下田に来航してきたように、この江華島にもやってくるようになる。その中に日本もいた。
この辺りの歴史的背景は
http://ezkorea.biz/inf8.cgi?mode=main&no=40

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E8%8F%AF%E5%B3%B6
先ほどの草芝鎮、徳津鎮、廣城堡では流血の紛争が起きたのだということだ。
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復元され公園のように整備された歩道
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紛争で亡くなった戦士の慰霊碑
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ハングルより英語の看板の方がいいとSさん
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パンフレットによれば、1871年のアメリカとの戦いで亡くなった身元のわからない53人をこの7つの墳墓に分けて埋葬したところとある。
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複製されたポルトガル製のフランキ砲らしい。
これでは勝てそうにない...
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江華海峡は流れが早い。
これにまつわる王と船頭の逸話が看板にあり先生が説明してくれた。

王様は船頭に殺されるかもしれないと疑心を抱き、船頭は王様に殺されるかもしれないと疑心を抱き....
船頭は王に私に何かあったらこの流れに瓢を浮かべてそれについていけば対岸に渡れますよと進言した。
船頭は王に殺されるが、それ以降船頭の言った通りに船を操れば安全に対岸に着くことができるようになったということだ。
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先生とご近所山友さん
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そしてSさん
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中国人の観光客もいた。
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江華海峡....
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また来る機会があるかなあ...
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先生は幹線道路を外れて海辺の刺身店街へ
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品定めする先生
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エイもいる!ヒラメもいる!
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カモメが餌にありつこうとしている
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小さな船着場
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さて!スズキの刺身にこの付け出し!
ほや、アワビ、貝類、塩辛、、、
ニョロニョロと動くタコの足まで!
わたしゃこれだけでも十分!
これに美味しい寿司飯がついて来るではないか!マジ美味しい!
ビニールの手袋がついてきて先生が握りネタを乗せてくれる。
至福のときである!
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私たちは
焼酎で乾杯したが先生は自粛....
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ありがとうございます!
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満足のお二人!
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すっかりお腹が膨れて、、、、空にはお月様!
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暮れなずむ穏やかな江華海峡
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さあ帰らなくては、と思いきや先生はご自宅のある街でコーヒーでも飲みましょうと、
仁川の西区に位置する青羅/チョンナ国際都市にやってきました...
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見るからに近年、人工的計画的に造成された都市のようです。
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丹下左膳の顔の傷を思い出してしまう古い人間でございます...
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ソウルの清渓川に似せたような川辺沿いの公園です。
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人工的なこの街の成り立ちを知りたいと思いちょっとネットで調べましたがなかなか出てきません。
清羅国際都市はこんなところ。
http://www.seoulnavi.com/special/5052991

埋立地を造成したところかも知れません。古めかしいところが何もない街です。
先生によれば計画の半分くらいだそうです。
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地元名古屋の堀川沿いよりも少し垢抜けたこの辺りはチャンへ文化公園と言うところのようです。
(わたしは堀川沿いの古めかしさとモダンさが混在したところはそれが街の歴史を語っていて結構好きです)
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夜景は綺麗ですが人通りは多くない。
夜の水辺と明るい両岸が気持ちを落ち着かせてくれる。
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先生に従ってコーヒーの店に向かうところ。
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寒くもなくこんなところを歩くのも気持ちいい!

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なんとも微妙な...ファストフード店のようなインテリア..
コーヒーは美味しかった!
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Sさんはマメに日本に連絡をとっている。
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先生、Sさんお疲れ様でした。
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お茶目なSさん
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弾けてます!
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清羅国際都市駅ホームにて3.29pm8:50
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今日も1日が終わりソウルに戻ります!
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鐘路3街の可愛いインテリアのYAJAホテル拙宅。3.29pm10:10
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今日の締めの一献、乾き物をアテにして早々に眠りについた。
明日は北漢山登山の予定である。

(その4に続く)