その1より続き

3.28 翌朝...
さすがに前夜のハシャギ過ぎが応え、ゆっくり起床。
すでに韓国で数日過ごしたような疲労感と倦怠感!
イカン..イカン..自分にカツを入れなきゃ!
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裏通りのSさん 3.28 am10時ごろ
まずは換銭(ファンジョン)両替だ。
古びた長屋の一角が行きつけのところ。
他所よりもこの店が少し高く円を換えてくれるようだ。
女主人とは顔なじみである。
たった今円が下がったところだよと言う。
レートはリアルタイムだ。
でも下がる前のレートで換えてくれたのでありがたい。
いつものようにヤクルトのサービス付きである。

朝食は貝汁のうどん。
昔はうどんの量も貝も多く、これ食べきれるかなあ...って感じだったが、やや迫力はなくなりおまけに値段は一杯7000ウォン!
ご近所山友さんが、
ええっ!7000ウォン!と悲鳴をあげた!
彼女の記憶では数年前で4000ウォンぐらいだったそうである。
日本もそうだがソウルも食料の値上がりが深刻だそうだ。
次回はこの近所の海鮮うどん屋に行こうと固く心に誓った。
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さて、一旦宿に帰り身支度を整えてハイキングに向かった。
コーヒーが飲みたいね!ということになり近くのカフェへ。
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アメリカーノをSサイズカップ4000ウォン?で頼んだが...
結構濃いアメリカンである。Sさん曰くアレはSサイズではない...
デカすぎるということだろう...
似て異なるお国ではある。
そのギャップが面白い。
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さて、行き先は景福宮の後ろの北岳山。
城壁に沿った上り道は階段が続きますよと話したら、ちょっとストックをとってくると行ってホテルに戻って行った。
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北岳山/プガクサン 2013年撮影
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北岳山/プガクサン 2013年撮影
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北岳山/プガクサン 2013年撮影
端整なピラミッド型の山だ。
今日は前回と同じく左手の山稜の最低コルから城壁に沿って登ることになる。
頂上からはそのまま右のほうに下るコースだ。
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ここには...1996年までは朝鮮総督府の建物があった。
まあ、アメリカが皇居二重橋の前にホワイトハウスを立てるようなものだったのだろうか...
ないほうがスッキリはするが....
しかし、この建物の撤去には韓国内でも賛否両論があったという。
コースは前回行った彰義門/チャンウィムン(紫霞門/チャハムン)からソウル城郭に沿って恵化門/ヘファムンまでのコースを予定した。
ここからタクシーで乗り付けることにした。
キサニム(ドライバー)はナビを使って行こうとしていたが、ナビはUターンしてください、Pターンしてくださいと指示を出している。
キサニム(ドライバー)はナビにブツブツ言っている....
タクシーに乗るとキサニムに政治談義を仕掛けるのが私のくせである。
文大統領はどうですか?と水を向けたら...
待ってましたとばかり、
あいつのおかげで、今まで地下で鳴りを潜めてたアカどもが一斉に顔出しやがってやりたい放題だ....とまくし立ててきた。
民主主義派の私は、こりゃとんだ虎の尾を踏んだわいと、早々に退散...する間もなく目的地に着いた。
ヤレヤレ...
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彰義門/チャンウィムン(紫霞門/チャハムン)横断歩道で渡った先には有名な詩人の尹東柱文学館がある。
私たちはその反対側の山を目指す。
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ここにはこんな像が...
日本の天皇陛下に相対したマッカーサーかと思っていたが違ってた。
1968年に北から送られてきたゲリラが韓国の大統領を暗殺するため、官邸のあるこの近くまで侵入してきた。
銃撃戦になりここで殉死された鐘路警察署長の像であった。
このことをテーマにした映画も見たことがある...
この事件関係はhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E7%93%A6%E5%8F%B0%E8%A5%B2%E6%92%83%E6%9C%AA%E9%81%82%E4%BA%8B%E4%BB%B6
なんとも痛ましい歴史がここにはある。
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北岳山と仁旺山の最低コル。
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道路の向こうが尹東柱文学館
京都にも彼の碑があるというので今度京都へ行ったら訪ねて見ようと思う。
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彰義門/チャンウィムン、別の名を紫霞門/チャハムン
3.28pm1:00頃
北岳山は2回目。前回の記事は
http://yari-hotaka.doorblog.jp/archives/33971675.html
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目指す北岳山
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ここで身分証明書やパスポートを見せてパスを貰う。
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大統領官邸の裏山、過去の事件などで警備は厳しい。
受付のお姉さんたちを盗撮、さっと逃げる!
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彰義門(紫霞門)パンフレットによればソウルの城郭は東西南北の4大門がありその間に4小門が設けられている。
ここは西大門と北大門の間の北小門で彰義という言葉は正しいものを露わにするという意味がある。
4小門のうち唯一英祖(在位1724−1776)時代の姿を残している門であり、2015年に宝物第1881号に指定された。
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登りだしはこんな感じ。実はSさんも以前にこの城郭のどこかを歩いているそうだ。
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平日の午後は人が少ない。
心臓に問題がある私は体が馴れるまではゆっくり歩くしかない。
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どうってことのない中身だが一応訳しておこう。
もみじの木のある韓国の秋の山はさらに美しい。気温が下がってくると葉の柄の中で枝から離れようとする遮断装置が生まれ、葉には赤い色素が増して紅葉となる。もみじの木材の材質は均一で弾力があり体育館の床の材料としては最高の品質である。
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これはレンギョウか?
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登るにつれて急な勾配となっていく。
ところどころ休憩所があり私たちも休みながら登って行く。
警備の兵士も、平日のせいか少ない。
しかし、私たちが休憩所に入ると必ずきっちり監視にくる。
さりとて、こちらの一挙一投足を怖い顔で睨みつけるわけではないが...
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そそられる稜線である。
地図で見ると北漢山の主稜線が南に下って南西に曲がるあたりの普賢峰727mだろうか。
あのあたりにも城郭があるようだ。
一度は歩いて見たい稜線である。
しかし、あれを忠実に辿るとなると岩登りになるだろう...歩ける道があるはずだ。
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向こうの山の稜線の下が、お金持ちの大邸宅がある平倉洞/ピョンチャンドンらしい。
ドラマで使われた邸宅も沢山あるそうだ。
あの辺りを歩いた日本のマニアのブログもいくつか散見される。
大抵は女性である。
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向こうの山はこの北岳山からの城郭が続く仁旺山だ。
これは先ほどの尹東柱文学館から登っていけばいい。
この時の記事
http://yari-hotaka.doorblog.jp/archives/30340065.html
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歩哨所か。冬は寒いだろうなあ...
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しっかりした足取りのSさん。
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だいぶ高くなったので平倉洞あたりも見えてきた。
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頂上2013.10撮影
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頂上の佇まい3.28pm2:00ごろ
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他には兵隊さん一人
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頂上から少し向こう側に下って、青雲台/チョンウンデ。パンフレットによると北岳山の城郭の中で最も眺めの良いところ、とある。
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韓国式トーテムポール。
左は鉄桶警戒大将軍、右は部隊管理女将軍。
鉄桶とは辞書で調べたら、水も漏らさない強固なものという意味だそうだ。
ご近所山友さんは先に行き見えなくなってしまった。
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韓国の国鳥のカササギの巣を見かけた。
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燭台岩から北岳山とソウルの街、タワーのある南山、その向こうの霞んだ山は冠岳山か...
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北岳山と仁旺山
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豪邸の街、平倉洞の向こうの稜線
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ソウルの街は黄砂とPM2.5の到来で霞んでいる。
TVではマスク着用を呼びかけていた。
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粛靖門/スクチョンムン 
パンフレットによれば、通称 南大門の崇禮門(礼を崇める)に対して、粛靖とは厳粛に治めるという意味があるのだそうだ。
今の城郭の上の城楼は1976年に復元されたものとある。
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ここに山友さんはいない。
もう先に下ったのだろうか...
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この銃台は現在のものだろう。
Sさんとふたり案内所でパスを返して、ご近所を追いかけるようにどんどん下山した。
城郭に沿って恵化/へファに下るつもりだったが、途中で道を間違えて登り返していたら、ご近所から電話がかかってきた。
ずっと粛靖門で待っていたがどこにいるの?
何言ってんの、もうとっくに通り過ぎてるよ、いなかったじゃん。
今、三清閣/サムチョンガクにいるんだけど...
我々は城郭に沿って臥龍/ワリョン公園に向かうところ...
そこへは行けそうだ...

で、そこで待ち合わせることにした。
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またカササギの巣がいくつか
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臥龍公園に着いた。
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公園でトイレを借りている間にご近所が合流。
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城郭の左側は城北洞/ソンブクドンという地域
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さらに城郭に沿って降り続ける。
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城郭下りにもいい加減飽きてきた。
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この山肌の町に入ることにした。
いわゆるタルトンネというところかな...
いわゆる貧民窟といわれるところ...
しかし確かに人の暮らしがあるところだ。
豊かには見えないがさりとてゴミが散乱し腐敗臭を撒き散らしているわけでもない。
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帰って地図を見ると城北洞/ソンブクドンとなっている。かなりの裕福な街でもあるらしいのだが...
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荒れ放題のところもなくはないが、暮らしのあるところではきちんと管理されて、ゴミひとつ落ちていない。
こんなところ、お年寄りは大変だろうと思うが...
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この急な坂道にも地域の巡回バスは走っている。
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路地に入ればこんな感じ。さっぱりとしていてキレイだ。
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いかにもドラマに出てきそうな雰囲気である。
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斜面に立つ家
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アートな家。
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斜面を下るに従って、だんだんと家も大きくなり豊かになって行くのが顕著だ。
...と水が流れるごとく下りながら、大通りに出ると坂道の普通の通りになり...
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...タクシーを拾ったらあっという間にホテルの近くの仁寺洞/インサドン。
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タルトンネから仁寺洞...
目と鼻の先の風景の異次元的変化にめまいがしそうである。
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朝からうどんしか食べてないので早めの夕食だ。
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身体にやさしそうな夕食のはずだった。
これに緑豆のチヂミが加わる。
ワタリガニの醤油漬けがアクセントだが...
この後まだ薄明るい中、ホテルに帰ったらそれぞれ部屋に引きこもって休むことにした。
夜の部は昨日で終わり。
この後Sさんは激しい下痢を3度繰り返したという。
犯人はワタリガニか...それとも....
そんなことを知る由もなくベッドでひっくり返って、目を開けたら深夜0時前だった。

振り返ってみれば、もう少しSさんの年齢に配慮をすべきだったかもしれない。
それくらいSさんは違和感なく私たちと付き合ってくれたのだ。
私もあの日はかなり疲れたのだが、それにも増してSさんには負担が大きかったのは間違いないだろう。

その3へ続く