3月27日火曜日、遂にSさんとソウルに発つ日が来た。

拙ブログでも何度か登場している、岳兄「驚異的に若いSさん」。
彼から、テレビでソウルの海鮮料理の番組を見たが、一度案内してくれとメールが来たのは年明けてすぐだった。私はすでに韓国行きを決めておりチケットもとっていた。
Sさんもすぐチケットを取った。
Sさんと一緒に出かけるのはシャモニに行った98年以来丁度20年ぶりである。
私はあれからも変態の殻を何度か破ってきたが、Sさんの容姿はそのままである。
神は決して公平ではない。
ソウルの山はまかしとき!のご近所山友さんも一緒だ。
私はSさんやご近所よりもう少し長く韓国に居残り、一人で地方の山に行くことにしていたが。
ところが、仕事の事情で結局はSさんと同じ日だが、違う便で帰ることになった。
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シャモニ針峰群の下で 98.8

3月27日朝10時半、日進の自宅にSさんを迎えに行った。
古い小さなリュック一つの恐るべき軽装である。さすがっ!!!
空港で食事をしておかないと夜まで食べれない。
私はCoCo壱番屋の野菜カレーを食べた。
Sさんはスパゲティとピザのセットである。
その量に驚いてしまう。
80代半ばの老人食ではない!

中部発13:50の済州航空は予定より30分以上遅れて離陸した。
しかも大きく横揺れローリングしたり、仁川空港では気流が悪く振動も激しく、しばらく上空を旋回することになり、まあ、生きた心地がしなかった。
無事着陸した時は私一人拍手していて、みんなの失笑を買ったかもしれない。

空港でwifiを借りた。
日/3300ウォンである。ほぼ330円だ。
バスで市内に行きたかったが到着が遅れ、ラッシュの時間にかかるので、結局は直通列車で向かうことにした。
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仁川空港でソウル駅行きの直通列車を待つ連れのお二人。
バスもそうだが、韓国の航空会社を使って入国したのなら僅かながら割引がある。
日もだいぶ傾いた窓の外の景色を見ながら、ソウル駅まで40分ぐらい。
駅からはいつものようにB1から裏口に出てタクシー乗り場へ。
やはり、夕刻の市内の渋滞は激しい。
楽園商街(ナグォンサンカ)と行き先を告げたが、なんとなく遠回りして光化門(クァンファムン)から安国(アングッ)に回って入るではないか。
ちょっと嫌味を言ってやったが通じているかどうか。
いつもより数十円高かっただけだからヨシとしよう。
560円ぐらいだから許せるか。
宿は鐘路3街の小さなホテル。
初めてのホテルだが馴染みの街ではある。
ダブルベッドで一人部屋一泊が約5000円。
で、2泊を予約していた。
しかし、現地で延泊すればもっと安くなるかもとの甘い見通しは通用しなかった。
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ホテルで荷物を解いたあと、韓国ブランドのK2の店にリュックを修繕に出すために、Sさんと一緒に徒歩で鐘路を東に向かう。
まさかこの歳になって、古い岳兄のSさんとソウルの目ぬき通りを一緒に歩いているなんて何だか信じられない....
ウキウキと心が弾んでくる!
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東大門の少し手前の、登山道具店街の表通りにK2の店はある。
件のリュックを預けたが、帰る日までには間に合わないという。
今度行くまで預かってもらうことにした。
縫いシロが少ないので腰のベルトが取れかけて。
まあ、韓国製と思えばそんなものかと思うが...せっかく6年ぐらい使ってきて愛着もある。
色やデザインも好みなので一回くらいは修繕に出して、どんなぐあいになるか見てやろうという好奇心もある。
Sさんは靴を買うつもりでいたが、結構いい値段がついているなあ..と諦めたご様子だ。
グッズも日本とはあまり値段が変わらない。
しかし、この近所には値段もメーカーもピンキリの店が沢山あるので、暇があればあちこち冷やかして見るのもいいだろう。
ご近所山友さんは韓国の青年と結婚した友達と待ち合わせをしていて、どこに飯を食べに行こうかと問い合わせてきた。
結局、以前何度か行ったことのある焼肉屋で待ち合わせ。
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すでに8時ごろ...店は路地まで占拠して凄まじい賑わいだ。
この写真ではその賑わいの迫力が全く出ていない。
満員で場所がなく、しばらく待っていたらやっと席が空いた。
主に豚肉を焼いて野菜で包んで食べるというよくドラマに出てくるアレである。
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味付けカルビ2人前とモクサルだったか首の肉を2人前頼んだ。
韓国の一人前は日本の倍のボリュウムだ。
ビールや焼酎もしこたま飲み、腹一杯である。
4人で74000ウォン、安!と感じる。
Sさんも生ニンニクを齧りながら元気モリモリである。
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結婚した旦那が来るというので、場所を向かいの店を変えた。
その青年は昔、名古屋市立大に留学しておりその頃からの知り合いだ。
日本での勤務経験もあるし、日本語は堪能だ。
頭の回転が早いやつである。
青年のお母さんが名古屋の亀島で韓国料理屋をやっていたので、韓国語の勉強と称して結構通っていたものだ。
さて、ここでは青年がサムホというメニューを頼んだ。
茹で豚と、エイの刺身をキムチや野菜で3つ一緒に食べるのでサムホだそうだが、詳しいいわれは忘れた。
エイの刺身はアンモニアの臭いがするが、新しいものはそんなに気にならない。
飲み物はマッコリ(どぶろく)だ。
こういうゲテモノ(失礼!)は大好きである。
何かの拍子にカイコを食べる話になった。
韓国ではポンデギといわれるものだ。
苦手だったがなんとか食えるようになった。
するとSさんは昔食べていたというのだ。
Sさんは信州出身、養蚕が盛んな時代に育っていて、それを食べていたのだという。
そりゃ80何年も生きてんだもんねぇ....
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そこにまた別の知り合い夫婦が来て話が盛り上がった。
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その旦那とは昨年岳沢から前穂高に一緒に登っている。
その記事はこちら。
その1
その2
彼は今年初めに何かの財団の理事長さんになったとかで新聞を賑わしていた。
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知り合い夫婦が帰り、座もお開きかと思いきや、カラオケに繰り出す。
日本の歌も結構入っているし、韓国語の勉強の過程でご当地の歌も習ったりしてたので...
適当にがなり....
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屋台にてam1:35
最後はホテル近くの屋台でエビと貝と豚の皮で一杯という、初日にして3日分ぐらいソウルの夜を満喫してしまったので、次の日の夜からはグッと温順しくなってしまった...
Sさんとソウルの街に来て、嬉し楽しさのあまり、ハシャギ過ぎてしまったようだ。

翌朝...
さすがに前夜のハシャギ過ぎが応え、ゆっくり起床。
すでに韓国で数日過ごしたような疲労感と倦怠感!
イカン..イカン..自分にカツを入れなきゃ!

その2に続く

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