ソウルでの所用を済ませて近郊の北漢山に念願のハイキングに出かけた。
今回は北漢山の元暁峰(ウォニョボン)から主峰の白雲台(ペグンデ)に突き上げる岩稜の元暁リッジを登りたいと思っていた。
そこで仁寿峰(インスボン)コドクルートを一緒に登ったシマさんを誘ったが結局フラれてしまった。

その時の簡単な記事は
http://yari-hotaka.doorblog.jp/archives/38591370.html

昨年登った北漢山の記事は
http://yari-hotaka.doorblog.jp/archives/48265265.html

いくら初級の岩稜コースとはいえ異国でのバリエーションルートを単独でと言うのはもはやチト無理だろう。
あわよくば先行パーティがいればついていくことは可能かもしれないと虫のいいことも考えていたが....

ところで日本人てすごいなといつも感心する。
この方のブログでは韓国の有名な岩場の岩壁や岩稜のレポートが沢山ありとても参考になる。
また良い刺激を受ける。
羨ましい限りだ。
北漢山の元暁リッジのレポートもある。
https://plaza.rakuten.co.jp/kpops/diary/?PageId=1&ctgy=5

最近の記事は滞っているようだが無事であることを祈りたい。
年の頃は私と同い年のようで70歳前後の方だろうと思われる。
fullsizeoutput_fb2
さてソウルの馴染みの街の仁寺洞の宿を出て地下鉄3号線鐘路3街駅から北上。
旧把撥(クパバル)駅で下車したところがこの写真である。8:00頃
向こうのバス停から北漢山城入口(プッカンサンソンイプク)を通るバスに乗ればいいのだが...ソウルでバスに乗るのは苦手だ。
地下鉄の駅から外に出たところにおばあさんが登山道具の屋台を出していた。
いろいろ聞きたかったがさもめんどくさそうに、あのバス停に行って書いてある通りに乗りなと軽くあしらわれそれ以上何も言えなくなりすごすご引き下がり....
通り過ぎるバスを2、3台やり過ごしながら登山客が乗り込むバスに私もついて乗っていくというブザマな俺である。
運転手にどこで降りるのかと聞いたらアナウンスをよく聞いていればいいよと、これまためんどくさそうにあしらわれすごすご引き下がる羽目になってしまう。
北漢山はいつも東側の地下鉄4号線水踰(スユ)駅からバスでアプローチしていた。
今日の旧把撥(クパバル)駅は山の西側にあたる。
初見参の小心の拙者はとても不安である。
fullsizeoutput_fb3
いくつかのバス停を過ぎたら果たして北漢山城入口とアナウンスがありハイカーが動き出した。私も不安を押し隠し平然とした顔を装って下車した。
今乗って来たバスを後方より盗撮。
fullsizeoutput_fb4
登山客目当ての屋台は朝からやっている。
昨夜遅くまで市中で飲んでいたので、食欲はない。
20799426_1644683332272726_6290645211453472707_n
国内外のツァー、ガイドのチラシがびっしりである。
ちょいと拾い読みすると...
モンゴル13万強、白頭山5万強、ラオス7万弱...
日本行きもある。日本山口県観光2万、九州3万、北アルプス9.4万、富士山8万弱....金額は日本円。
なんか激安だなあ....
それにしても旅行ブームなのだろう。
fullsizeoutput_fb7
早くも岩肌を露出した峰々が眼前に迫ってくる。
左のスラブ壁のある丸い山が元暁峰(ウォニョボン)のようである。
ところで今回の旅の友として先日買ったオスプレイの38lザックを持って来た。
宿に荷物をトッチラカシたまま空にして背負って来たものの何も入っていない。
水ぐらい要るわなあと自販機でペットボトルを買った。
頂上まで持ちこたえたら下山予定のコースの途中にある白雲山荘でビールや食べ物があるはずでそこで何かを食べようと考えていた。
とにかく酒の飲み過ぎで食欲がないのである。
いい歳して不節制はアカンとわかっちゃいるが...
fullsizeoutput_fb8
眼前に500m前後の峰々がある。
登山口にはお決まりの飲食店とか登山用品店が軒を連ねている。
fullsizeoutput_fb9
看板には北漢山国立公園と書いてある。
同じバスに乗って来た人たちの後追いしている。
平日の月曜日、朝も早い?ので人も少ない。
fullsizeoutput_fba
元暁峰(ウォニョボン)方面だ。
fullsizeoutput_fbb
この鋭い山姿もいいなあ!
20799800_1644682032272856_6775870139877860751_n
北漢山小学校という看板があったのでチョイと覗いてみた。
夏休みで誰もいなかったが、校庭が芝生とは!
サッカーもそうだがラグビーもこんなところで練習すれば思い切ったプレーができるようになるだろう。
fullsizeoutput_fbc
なかなか羨ましい環境である。
fullsizeoutput_fbe
鵲(カササギ)韓国名ではカチ(까치)を発見。
カラスの仲間とのことだが黒と白と深い青に長い尾が美しい。
市内でも山の麓あたりでよく見かける。
日本では九州北部に生息しているようだ。
カササギは韓国では吉兆を知らせる鳥として尊ばれているようだ。
カメラを取り出しレンズを向けると飛び立ってしまう。
やっと止まったところを撮れたのだが、このあとすぐまた飛び去っていった。
fullsizeoutput_fbf

_DSC6102
ソッテ(솟대)これもよく見かける。
民間信仰のようで福を運んでくる鳥の止まり木のようだ。
日本の神社に立つ鳥居の原形という人もいる。
_DSC6103
入口ゲートで北漢山の地図を買う。
それによれば元暁峰(ウォニョボン)に直接登るコースはこの写真の左側に進んだところに入口があるようで、そちらにいくことにする。
左向き上段は北漢山周回道(孝子洞)方面となっている。その手前に元暁峰(ウォニョボン)へ上がる道がある。
みんながまっすぐに進む中、こちらに行こうとするのは私一人だ。
_DSC6104
標識のすぐそばに渓谷を渡る橋ある。これを行く。
_DSC6105
なかなかいい雰囲気になって来た。
_DSC6106
ところが森が切れて道路が近くなりこれでええのかいなあ...と疑心暗鬼になって来たところでブロック作りの小屋に道案内があった。
ヨッシャ!
_DSC6107
ここから右手にはいれば元暁峰(ウォニョボン)1.6km
_DSC6108
いきなり急な石段!
_DSC6109
石垣の残るところにトーチカ(銃眼)戦争の名残だ...
_DSC6110
地図の上では西暗門(ソアムン)となっている。
_DSC6111
訳は暇な時にでも試みるとしよう...
_DSC6112

_DSC6113
渓谷挟んだ対岸の山
_DSC6114
ソウル南西部ソウル市内ではないと思う。
_DSC6115
途中で追い抜かれたおじさん。家がこの近くでいつもこの辺りまで登って降りるとか.....

日本から来たんですが、ここから元暁峰(ウォニョボン)までに危ないところはありませんかと尋ねた。
するとおじさんは、どうりで外国から来た人のようだと思っていたが.....得心がいったようでる。
現地の人達に溶け込んでシンクロしているつもりだったが、やはりコリアンファッションではない私は異邦人なのか...
登山に復帰した5、6年ほど前に買った靴、シャツ、パンツなので...
靴以外は日本で買ったものだが、同じブランドでも韓国と日本ではトレンドが違う。
まそんなことはどうでもいい。
危ないところにはロープが張ってあるから....ここから上も問題はないよ。
気をつけていってくださいと励ましてくれた。
_DSC6116
こんなところに庵がある。
_DSC6117
燃灯(연등)、旧暦4月8日釈迦生誕の日に灯火を掲げて祈る儀式だそうだ。
_DSC6118
大きな一枚岩が出て来た。
_DSC6119
地図を見ると836.5mの北漢山最高点の白雲台から主稜線はいくつものピークを連ねながら2〜3km南に下り、ソドク峰から主稜線は南西へと向きを変えてさらにいくつものピークを連ねながら高度を下げ地下鉄6号線仏光(プルグァン)駅近くに至る。その主稜線の両側にはいくつかの渓谷が食い込みそれは支稜線を形成しながら複雑な地形となっている。
この写真に見えるピークはそれらの主稜線か支稜線わからないが歩いてみたい衝動にかられる。
その多くの稜線は登山コースになっている。
しかしこの辺りは近代スポーツ登山の以前に城郭が築かれていて、この国がいつも外敵の脅威にさらされていた歴史もまたあるということがわかる。
_DSC6120
今日はどんよりとした曇り空。
直射日光がないので助かる。
それに吹く風は秋のように涼しい。
_DSC6121
カメラの位置からまっすぐピークに向かうのが元暁(ウォニョ)リッジのようだ。
見た所誰も登っていない。
グッと傾斜が増すところからのルートがはっきりしていればいいのだが危ないことはやめておこう。
取り付きまで行ってみる手もあったが体調がイマイチだ。
_DSC6122

_DSC6123
北漢山のはるか向こうのノコギリの歯のようなギザギザの稜線を持つのは道峰山(トボンサン)だ。私も2度ばかり縦走しているがなかなか厳しいところもあった。
もっとも厳しいところにはロープやワイヤーが張ってある。
今日もあっちに行こうか迷った。
その左側、剱岳の八ツ峰6峰のように壁を連ねているのは地図によるとオボンと書いてある。発音からすれば5峰と解される。
いつも気になる岩塔群である。
_DSC6124
元暁峰(ウォニョボン)の手前のポークだ。
標高は500m前後だろうが地図には書いてない。
カラスが何羽か止まっている。
親切にも岩を削り階段になっている
_DSC6125

_DSC6126

_DSC6127
現場はこんな感じだ。
_DSC6128
吹く風が湿気は含んでいるがとても涼しい。
_DSC6129
あの稜線を辿れる日が来るだろうか...
_DSC6131
さっきバス道は谷を遡り道峰山(トボンサン)の向こうまで行っている。
_DSC6130
オボンと道峰山(トボンサン)
1000mに満たない山でもなんて魅力的な稜線だろう!
_DSC6132
山城の城郭が続く。
_DSC6133
元暁峰(ウォニョボン)の頂上のようだ。
下から見上げた時のようになだらかだ。
_DSC6134
野良猫が2匹うろうろしていた。
_DSC6135

_DSC6136
花崗岩の広場がある
_DSC6137
元暁峰(ウォニョボン)から眺める北漢山の峰々と書いてある。
_DSC6138
山名は漢字表記も欲しい。
ハングルだけだとなかなか頭にインプットできない。
これも暇なときに訳することにして先に進もう。難しい文章ではない。
_DSC6139
実際の見え方はこんなもの。
元暁峰(ウォニョ)リッジをたどってヨムチョ峰、最高点の白雲台(ペグゥンデ)
右のピークがノジョkポン。発音しない子音が入りそのあとに続く子音に影響を及ぼすのでkを入れてみた。私のこだわりではなく単なる気まぐれだ。
漢字では露積峰と書くのかもしれない。
露出した花崗岩がなんとも迫力である。
_DSC6140
頂上の親子
_DSC6141
頂上のカップル
_DSC6142
私も空腹を覚えたが水を飲んで我慢しよう。
まだ切迫していない。
見たところ元暁(ウォニョ)リッジには誰も取り付いていない。
一般路に回って白雲台を目指そう。
元暁峰(ウォニョボン)の頂上から城郭に沿って鞍部に下っていくと北門があった。
_DSC6143

_DSC6144
これらも後日訳しよう。
_DSC6145
北門は他の門に比べて長く天井が抜けている。
_DSC6146
ここから元暁(ウォニョ)リッジをたどって白雲台(ペグゥンデ)を目指すつもりだったが当然ながら標識は無い。一般路に回って白雲台を目指そう。
_DSC6147
渓谷には立派な橋がかかっている。
花崗岩質の山なので植生が少なく雨が降ればすぐ増水するのだろう。そうなると渡渉は不可能なのでこんな立派な橋を造ってしまうのか....
この辺りからポツポツ来たのでいっそ下ることにする。
_DSC6148
雨は降ったり止んだりだが予報では昼から雨となっており遅かれ早かれ降って来るに違いない。
あいにく雨具は日本から持って来ていない。
これ幸いにと喜んで下山だ。
元暁峰(ウォニョボン)の大スラブ
_DSC6149
この辺りからカメラのメモリが無くなったのでスマホで撮っている。
20170814_113029
お寺があった。
20170814_113048
その前は広いテラスになっていた。
20170814_113053

20170814_114507
渓谷から白雲台(ペグゥンデ)方面。
20170814_114902
元暁峰(ウォニョボン)直下に架かる橋
20170814_114913
雨はすっかり上がっている。
しかし後悔はない。
20170814_115719
途中こんな階段も...
水は少ない。森がないからだろう。
20170814_115815
滝に当たれば気持ち良さそうだがコースアウトはNGだ。
20170814_115836
ナメ滝
20170814_120432
昔あったお寺を再建しようとしている。土台は残っている。
20170814_120453
訳は後回し
20170814_121307
北漢山城入口を起点にした周回路概念図
いつか行きたいが、丸一日の強行軍になりそうだ。
20170814_122005
下ってくれば韓国お決まりの登山洋品店が並んでいる。
こんなところがソウルだけでも何箇所あるのだろう...
そのうえ東大門市場には登山グッズが軒を連ねているところがあり、
この山の入り口に位置する用品店の経営は成り立っているのだろうか...
20170814_122009
この日は月曜日、さすがに閑散としている。
20170814_122014

20170814_122658
お腹も空いたので何か食べなきゃ
このご飯が美味しそうなので食べたかったが2人前以上で承るとのこと。それに所要時間は20分ということで諦めた。
じゃカルビでも焼くかと頼んだらこれも2人前以上とは...
日本で2人前は韓国の1人前あるかないかだ。
若かりし頃ならいざ知らずこれも諦め.....
20170814_122701
ビールと好物のどんぐりのやっこを頼むことにした。
あとでご飯ものを食べようと思ったが....
FB_IMG_1502681462951
予想外の量にやや引き気味、それに辛そうだ!
結局ビール2本を空けてお腹いっぱい!
20170814_133019
バスで地下鉄の旧把撥(クパバル)駅まで戻り地下鉄のシートにどっかりと座り込んだらいつの間にか眠ってしまい.....
気がついたら鐘路3街を一つ乗り越していた。
慌てて戻って地上に上がると本格的に雨が降っていた。
20170814_193152
夜は旧知の打楽器奏者から呼ばれてちょいと郊外へ。
このころはかなりの土砂降りだった。以前は弘大(ホンデ)のビルにあった練習場を引き払いここに2ヶ月前に移っって来たそうだ。
20170814_201218
近くのアヒルのバーベキュー屋さんでたらふくご馳走になり今日もホテルに帰ったら
夜もかなり更けていた。

名残惜しいが明日は日本に帰らなくてはいけない。