昨年末の原因不明の股関節痛と思ったら、新年早々の劇症的腰痛。
一週間以上も仕事を休むことになった。
特に最初の数日は立ち上がることさえ自力では出来ず家人の世話になりっぱなしだった。
・・・こりゃあ、老老介護は大変だわ・・・と家人・・・
医者にも行かず毎日ベッドで横になりながらも少しずつ回復を実感する毎日。
なるほど人はこうやって回復していくのかと希望がの灯がともり、さあという時にまたぶり返し・・・
今でこそ仕事にも復帰しているが実はなかなか回復せず今も腰痛は継続している。
先週も山に行こうと、前日に弁当まで用意をしていたのに朝起きたらやる気無く、何かと自分に言い訳しながらベッドで沈殿してしまった。
そして無気力にずるずるとリタイヤしていきそうな悲観的日和見のスパイラルに陥ってしまうのである。
昨夜も夜遅くまでTVを見ていたら家人が、もう山はやる気無しだねと聞こえよがしにつぶやいた・・・
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そこまで言われては・・・
とにかく出かけてみよう。
明けて慌ただしく準備をして家を出たのが7時過ぎ。
行き先をどこにしようか迷ったが、かつて知ったる急登の国見尾根に決めた。
ここには2012、2013、2014年と3年連続で冬に来ていたが最近はご無沙汰だったので・・・
12年には国見岳から県境稜線を辿り国見峠の手前の大岩の付近にテントを張り伊勢湾の夜景を眺めながら幻想的な一晩を過ごしたりもした。

その時の写真だ。整地してテントを張る。当時のアイホンで撮影
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2012.1
まだブログを始める前のことだがフェースブックのアルバムに入れてある。
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2012.1
前回、2014年の記事はこちら
国見尾根〜国見岳〜ハライド
この時はこのゲートを7:30に出発し国見岳の頂上には3時間15分後の10時45分頃に着いている。
さて今日は?
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8:45
スカイライン冬季ゲート前出発。
国見尾根はそんなに長くはない。
藤内小屋は海抜600m以上なので、ここから国見岳の頂上1171.5mまで標高差は500m強だ。
でも雪のある冬にはとても登りがいがあると思う。
御在所藤内壁の展望も最高だ。
それでいて人が少ないので私にとっては持ってこいの所なのである。
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今日は午後遅くから低気圧が接近してくる予報。
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鈴鹿スカイラインの冬季ゲート前には平日というのに20台くらいの車が並んでいた。
やや出遅れたがそれでもまだポツポツと上がってくる
先日の寒波で雪が積もったがその後に好天に恵まれこんな感じ。
陽射しも強くなり何となく春めいた感じがして来たが気温は高くない。
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鎌のピークを掠める雲の流れは左から右へ。
西から低気圧が接近している時の特徴か・・
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端正な鎌ヶ岳
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冬枯れた木立の向こうに蒼滝が見える。大昔の夏にこの付近で会社の人とキャンプをしたことがあったっけ・・・
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団塊世代の夫婦?パーティ。
女性の方は年代物のカジタのピッケルをザックに付けていたので登山歴は長いお方なのであろう。
男性の方も山慣れしていらっしゃるご様子。
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スカイラインから直接湯の山温泉に繋がる「夢の大橋」工事中。
湯の山温泉はここのところ元気が無いという。
確かに温泉街を走ればそれは感じる。
この大橋は湯の山温泉起死回生のプロジェクトだそうだ。
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9:15
ここのところ大寒波と温暖な気候が交互にやって来たが裏道に入れば雪はたっぷりだ。
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のんびり行こう。
他人様についていけないから一人なのだ。
遭難予備軍と言われるかも知れないが細心の注意は払っているつもりだ。
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9:35 この日は水曜だが、先週末のトレースは薄くなっている。
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上がるにつれ雪が多くなって来た。
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9:50
藤内小屋付近から・・・
北谷を挟んで左が御在所の前尾根、右が国見尾根
小屋でアイゼンを装着した。
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10:00
藤内小屋のすぐ上の橋から北谷を渡ればすぐ国見尾根の入口だ。
一気にトレースが薄くなる。
とにかくゆっくり行こう。
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いきなりの急登が一段落したところ。
またすぐ急登が再開する。
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10:35
傘のような岩
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ここには目印のテープが沢山だ。
ところどころトレースが消えている。
トレースが消えるとさすがに緊張する。
木立を透かして見ながら目印を探さなければならない。
探せなければ自分で見極めて行くしかない。
コースは右上がりのトラバース気味に続く。
雪の層がいやらしい。
上部数センチが新雪で下に融けては固まった硬い層が数センチ、その下は軟雪である。
急斜面ではだいたい硬い雪でアイゼンが無いと苦労する。
過去アイゼンのいらない時もあったが今日は無理だ。
そして片手をストックからピッケルに持ち替えた。
実はピッケルを持っていこうかどうしようか迷ったのだがお守りのつもりで持って来て良かった。
ピッケルを根元まで雪面に突き刺し急斜面を登る時の安定感はストックの比ではない。
堅い雪の所ではアイゼンとアックスのコンビネーションも役に立った。
何でもあり、だ。
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樹間から御在所。
空が曇りがちになって来た。
風はない。
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雲母峰?
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11:30
前に来た時(2014.2)はこの標識は無かった。
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前回はここで休んだが今日は余裕なく素通り。
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11:50
開けた所の展望台に着いた。
が、展望台には上がらずその先のコルで休憩。
時々藤内壁を登るクライマーのコールが聞こえる。
氷瀑を登っているのだろうか・・

ここで藤内壁を眺めながらお昼のオムスビタイムだ。
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揺るぎ岩へはもう一踏ん張り。
その向こうに国見岳の頂きがちょこっと。
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春っぽい空の色、山肌。
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揺るぎ岩を少しズーム。
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藤内壁中又の氷瀑。
クライマーが交わすコールは聞こえてくるが人影は見えない
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中又の氷瀑とバットレス。
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スリングが残置してある。下りの支点に使ったのだろうか?
それはともかく、今日はここの尾根の下るには雪質が堅くアイゼンを装着してもピッケルが無いとチョッと怖そうである。
ナンとしても上へ抜けなければならない。
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釈迦、竜、藤原、御池など鈴鹿北部の山並みが一望だ。
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12:45
揺るぎ岩到着。今日は登る気ナシ。
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その隣の天狗岩。ここもスルー。
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12:50
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ここを過ぎれば県境稜線まで一息だ。
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県境稜線のプラトーな所。
国見尾根の急登は足下になった。
この尾根も冬に何度か登ったが今日が一番手こずった感がある。
トレースは全く無いのでとにかく御在所〜国見のコースにはトレイルはあるだろうとタカをくくっていたが・・・
葉を落とした樹木の枝を縫うように進むのだが遠慮なく顔に触れてくる。
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これは私の足跡。
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とにかく進むしかない。
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かなり広い尾根だ。
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13:20
石門まで来たがやはりトレイルは見当たらない。
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石門入口
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石門向こう側から
ここから国見の頂上へのトレイルは無いので適当に登っていくことにする。
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13:25
国見岳1171.5mの頂上到着。
今日のスカイラインの冬季ゲートからの所要時間は4時間40分。
前回の2014年の2月よりも1時間30分も余分にかかったことになる。
今までで一番手こずった感じだ。
湾曲した尾根の向い側には御在所方面の国見峠からきたパーティがあったが、こちらの方には来なかった。
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御在所の頂上スキー場には数人のスキーヤーが滑っていた。
その向こうに鎌ヶ岳が顔を出している。
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右方向こうが国見尾根
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疲れて無造作にザックを下ろした。
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樹木にはしっかり木の芽が春を待っている。
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頂上のプレート。
以前からあったのだろうか?
私は記憶は無い。
前回来た時からもう三年も経っている。
年月の経つのは早いな・・・
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釈迦ヶ岳とその向こうに竜ヶ岳の頂上プラトーの白い雪の縁飾りだ。
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石門を側面から見ながら国見峠へと向かう。
トレイルが無いので適当に当たりをつけながら尾根を辿るが、
トレースが無いと本当にわかりにくい。
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なんとかさっき見た人たちのトレイルにたどり着き後は足跡を辿るだけ。
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御在所岳頂上とスキー場。
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どっしりと雨乞岳
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イブネ、クラシ
これぐらい雪のある時に一度足を伸ばしたいものだが、まあ無理だろう・・・
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14:00
国見峠付近
国見尾根と前尾根に挟まれた北谷にそって御在所裏道コースだ
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早春の山肌
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アルペン的な(!?)前尾根のフォルム
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前壁というか前滝の発達した氷瀑。
沢山のステップが刻まれている。
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14:15真下より。
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沢芯を下る。土石流の置き土産か。
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中又の氷瀑
ここも相当登られているようだ。
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兎の耳前。
上から沢通しに下ってくるパーティ
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15:45
国見尾根への渡し。
藤内小屋まで戻って来た。
雪がクッションになって膝が痛くならない。
下りが捗るのはありがたい。
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15:05
雪も少し腐って来たのでここでアイゼンを外そう。
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15:18
雪道を小走りに下りあっという間に日向小屋前。
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15:25
スカイラインの蒼滝橋に到着
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15:45
車まで帰着。
空腹をおぼえて・・・ラーメンタイムとした。
正直に言えばラーメンを沸かしている心の余裕すらなかったのだ。
温かさがお腹に沁みわたる。

帰りにはお約束アクアイグニスのお風呂につかる。
すると不思議・・昨日までの腰痛がまるで嘘のように治まっているではないか!
国見尾根で身体を伸ばしたり引っ張たり持ち上げたりして奮闘したせいだろうか・・・