麓の富士山天母の湯でまったりして外に出たらナンと富士山頂上付近は白かった。
というより地平線に沈みゆくであろう夕陽の残り火でピンクに染まっていた。
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神々しい・・・

ラジオのニュースでは富士の初冠雪と伝えていた。
そうか今年も初冠雪に行き当たったか。

初冠雪に行き当たるのは2年連続である。
これも何かの因縁か・・

岳兄Sさんの記録によれば私が初めて富士山に来たのが1983.11.23だ。
あの時はスバルラインから吉田コースを上がった。
10時から登り出して14時30分頃頂上に着いているから4時間半で上がっているのか・・・
早いか遅いかは知らないがあの時の記録によればかなりの人を追い抜いたと記されている。

今じゃ追い抜かれの三度笠・・・
富士に一度も登らないのはバカ、二度登るのはアホとか言われてたっけ・・・
私はここんとこ2011、2013、2014、2015と4度目となる・・・
相当ボケがくるはずだわ・・・
もっとも2014は8合目で撤退しているが・・・

バカと言われてもアホといわれても来たくなっちゃうんだよね・・・
シンドイ山は他にいくらでもあるが、
お手軽な日本一の山、まだあの高みに行けるかなーって・・・

昨年の記事。
http://yari-hotaka.doorblog.jp/archives/41411466.html

さて今年は・・・
10月11日は午後の6時過ぎに再び富士宮コース登山口2400mに戻って来た。
雨は上がっていたものの強風は相変わらずだ。
一旦一段下がって山影で風を避けていたが、しばらくすると風が弱まったような気がしたのでもう一度登山口に上がった。
しかしここはやっぱり相変わらずの強風だ。
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下に戻るのもめんどくさいのでここで夜景を見ながら晩酌開始。
風で車が揺れてちょいとピンボケだ・・・

飲んだ勢い、寂しくなって東京の娘や息子たちに電話をしまくって時間をつぶした。
いいオジイちゃんが何やってんだー・・・
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シュラフにくるまって足を伸ばしヌクヌクと車中泊。
4時半頃から人が動き出す気配あり。
足の遅い私も早い出発を目指してガサゴソ支度をする。
のびのびと足を伸ばせる車中泊のおかげで体調は悪くない。
5時25分発
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白い頂上付近がチラリ・・
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まだ明けきらぬ下界を振り返る。
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愛鷹山
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田子ノ浦
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六合の小屋はこの時期まだ営業中。
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6時頃日の出。
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先行者は私追い抜いて行った人。
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日の光が差し込み闇の世界から脱出。
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風は相変わらず強いが気温はさして低くはない。
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のんびりと写真を撮りながら登って行こう。
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富士山も火山活動が収束すれば愛鷹山のようになっていくのだという・・・
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新七合から宝永山の火口に続く踏み跡
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去年の初冠雪はこのあたりから雪道に変わって行ったが・・・
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つらら。
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ボチボチ後続が・・
そして先を譲る・・

ヘリが飛来して頂上付近でホバリングしていたがすぐ飛び去った。
初冠雪の写真を撮りに来たのだろう。
風が強くてヘリを撮る余裕無し・・
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西風が強いので皆フードを被っている。
右上の方向に登る時は追い風になる
それにしても快晴だ。
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7時半
八合目到着
去年はここから下山した。
サングラスを車に置き忘れたから・・・
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案外みんな軽装だ。
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2700mの宝永山もずいぶん下になった。
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そうそう、去年はこの鳥居を撮って下山したのだった・・
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九合目が近づくにつれこの通り雪が・・・
私を追い越して行った人たちが引き返してくるのでワケを尋ねたら・・
九合目から上はアイスバーンのところが出て来て、風も強いのでアイゼンを持って来なかったから降りて来たとか、ストックを持って来なかったからとか・・・
不安が募るがとにかく行って見てからだ。
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とにかく九合目到着
8時57分
すでに3時間半経過
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思ってたより雪は少ないがこの辺りは全部氷結している。
とにかく持参した8本アイゼンをつけることにした。
固い身体をあっちによじりこっちに捻りしないともうアイゼンも着けれない。
長い時間をかけてヤットコさアイゼン装着のブザマ・・
これがあればナントカ登れる。
引き返すなんてもったいないわい。
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荷揚げ用のブル道
テカリの入った氷雪面を撮ったつもりだが・・・
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九合五勺、9時46分
ずいぶん遅れたが何も慌てることは無い、と自分に言い聞かす。
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後続が来た。
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10:35
風が強くて余裕が無いので、もう頂上のお鉢のヘリ。
お鉢と対岸のピークは白山岳3756m・・・
その右のなだらかな稜線は久須志岳3725m
と富士のピークの名を一夜漬け。
荷物は頂上小屋にデポして来た。
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風があまりに強いのでリュックが氷化した雪面を滑って飛ばされないように重石までしなくてはならなかった。
sonyとオリンパスの類似写真が入り混じっているが、もう収拾がつかないのでそのままだ。
色の濃いのはオリンパス。
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言わずと知れた剣が峰。
いざ頂上へ向かおうとするとまともに向かい風を受ける格好になる。
一歩踏み出したら3、4歩後ずさりする。
恐れをなしてお鉢の写真を撮ってアリバイ写真とするかと、撤退まで考えた。
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剣が峰から白山岳に続く稜線
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起伏の一つひとつに名称があるようだが・・・省略。
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天辺に平たく溶岩が張り付いた大日岳3735mとその右は伊豆岳3749m
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左から大日岳、伊豆岳、成就岳3733m
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左端伊豆岳3749m、その右構造物があるところが成就岳3733m
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富士宮頂上の浅間大社奥宮3712m・・・まあどうでもいいよね・・・
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奥宮の隣の三島岳3734m
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剣が峰の頂上には私を追い越して行った登山者が一人
よし、オレも・・・
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先行者が下山して行った。
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10:55
わーい!着いたぞ!
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これはフェースブック用にスマホで撮って・・
いち早く友人たちにドヤ顔!
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最高点はこの石碑の左側のところかな?
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甲府盆地?をはさんではるかに八ヶ岳連峰
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何かの建物あとをはさんで白山岳。
この建物跡が世界遺産になるのはいつの日か・・・
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左はしの久須志神社頂上3706mから大日岳
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大日岳、伊豆岳、成就岳。
そして浅間大社奥宮の建物の向こうにチラッと駒ヶ岳3722m
噴火口内にせり出しているのが虎岩かな
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同じような写真ばかりだが次が有るか無いかわからないから全部載せておこう。
ちなみにお鉢の底は3500mちょっと。
機会があれば行ってみたい。
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剣が峰から白山岳への道
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パノラマ写真だ。
頂上にいる間は一人きり・・・というのが嬉しい。
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あれ、写真が前後してしてしまったな。
まこのままで行こう。
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八ヶ岳ズーム
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11:13
もう下山開始している
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あれ下山して行った人が戻って来た。
さてはブル道を下るのだな・・・
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もう写真が重複したり・・・前後したり、ぐちゃぐちゃ・・・
時間があったら整理し直していったん公開しちゃおう
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伊豆半島
上から見てるが、なるほどそんな形だわ・・・
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11:11
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11:13
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11:23
日本山学会静岡支部前事務局長の有元利通さん
今日で富士登山なんと6百何回目!!
やまちゃんにも驚いたがこんなお方が地元にはゴロゴロいらっしゃるようだ!
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富士頂上館から伊豆半島
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登山口を見下ろす。
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ボチボチ人が上がってくる
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ザックを回収。ベンチの下に入れておいたので、水が微かに凍っていた。
有元さんの助言に従って9合目まではブル道を使って下山することにした。
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途中の氷の造形
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日が当たるところは氷温ではなくポタポタ氷が溶けてしたたっている。
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頂上では建物の影になって見えなかった南アルプスの南部が・・・
夏に歩いたのでわかるぞ!
右の高いところから、聖岳、上河内岳、茶臼岳あたりまでかな・・・
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つい最近歩いたばかりだからなんとなく誇らしく嬉しいな。
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頂上の測候所を振り返った。
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上河内から光岳までは入っていると思うがこうやってみると特徴のあるピークが少ないね。
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伊豆半島
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氷結してテカる斜面を撮ったつもりだが全然写っていない。
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ブル道はらくちんである。
雪がクッションになるので膝の負担も少ない
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溶岩が流れ落ちたのか
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9合目近し
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12:02
だいぶ雪が緩んできている。早朝のような悪さはない。
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12:30
9合目を過ぎたら雪が無くなって来たので姉譲りの8本アイゼンを外した。
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12:39
もうすぐ8合目、宝永山の向こうには自衛隊の演習場が広がる。
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半ズボンとスニーカーのようなローカットの靴で上がって行く異人さん。
アイゼンは無いらしいので上では所々危険かも知れないと、英語で言ったつもり。
グッドラック!といって見送った。
この前後女性も含めて軽装の異人さんが沢山登って行った。ほとんどソロだ。
会うたびブロークンな英語で、最後はグッドラックと行って見送る・・
英語で喋ろうとすると韓国語が出て来てしまうな・・・
ともかくあれから遭難の話も聞かないので無事頂上まで行けたのだろう。
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風はあってもそよ風に感じられる
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途中で引き返して行く男女ペア
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しかし下りも超スローだ。
特に雪が無くなってからは膝をカバーしながら下るので時間がかかる。
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六合目から宝永山に向かうのだろうか・・・
人が俄然多くなって来た。
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14:25
下りだけでも3時間か・・・
心臓弁膜症持ちの私にしてみれば上出来だ!

駐車場に着いたら上の駐車場は人も車も一杯だった。
このスルドいマシンはKTM
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14:32
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何とか無事に降りて来て今回の富士山ツアーは終わりを迎えつつある。
昨年に続いて初冠雪の富士と相成ったが装備を持参したおかげでなんとか頂上を極めることが出来た。
富士山を雪の季節に登るなら厳冬期は論外だが、やはり春の残雪期が私には合うようだ。
何といっても昼の時間が長いので余裕がある。雪も豊富なので私好みだ。
来年はきっと・・・

麓に降りたらラーメンを食べよう・・・
高速に上がったら何処かで一眠りしよう・・・
三ヶ日から蒲郡まで長い渋滞らしい・・・