光岳から降りて来た私はすでに力を出し切った抜け殻のようだった。
ゆっくり装備を解き着替えて車に乗り込んだが、まだ午前10時、光岳の余韻に浸ってしまいすぐこの場を離れるのが惜しくなってしまった。
喉を潤し少し何かを食べて車のシートを倒して目を瞑った。
夜半のビバークは冷えて何度か目を覚まして良く眠れなかったが、この時もどれだけも眠むれなかった・・
ややけだるい気持を引きずりながらも気を取り直し、先ずシラビソ高原に向かうことにする。
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遠山川に釣り糸を垂れている。
紫外線が強烈である。
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遠山川の林道からしらびそ高原への道を辿ると・・・
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涼しげな滝はご神体だ。
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林道御池山線
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御池山クレーター!?
以前、テレビで見たような・・・
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おう、登るにつれ南アルプスの連山が見えてくる!
明るく開けた風景、カーブを一つ曲がるたびに新しい世界に出合うような・・・

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何気ない深山の雰囲気だが・・・
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素人の目にはわからない・・
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見取り図
http://www2.ueda.ne.jp/~moa/oike.html

このビューポイントは広い造成地立派な天体望遠鏡を構えては日なたボッコしている一人の男性・・・がいた。
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今度又ゆっくり来たい。
山に初雪降るころか、里の雪が消えてるころ・・・
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今朝は雲一つない天気だったが・・・
目の前の聖岳、上河内岳から光岳に連なる南アルプスの主稜線には雲がかかっている。
まだ大気が不安定なのかも知れない・・・
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北方の荒川岳にはまだ雲がかかっていない。
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しらびそ高原の小高い丘には・・・
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今回私が歩いたのは易老岳、イザルガ岳、光岳
ここから向こうの稜線を見返すはずだったが雲がかかり少し残念だ・・
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パノラマモードで撮った。
初雪のころ、この辺りでキャンプをしたいな。
オートキャンプ場写真
グッと冷え込んだ高原の刺すような冷気・・・そそられるなあ・・・
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その昔に走っていたという木材の積み出し用森林鉄道!
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遠山森林鉄道
http://www.tohyamago.com/rekisi/rintetu_rekisi/
人の歴史というものは学校で習うものばかりではないなあ・・・
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南アルプスばかりに目が奪われて、しらびそ高原の写真を取り損ねたので・・・
https://www.google.co.jp/search?q=%E9%A3%AF%E7%94%B0%E5%B8%82%E3%81%97%E3%82%89%E3%81%B3%E3%81%9D%E9%AB%98%E5%8E%9F%E5%86%99%E7%9C%9F&hl=ja&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0CCEQsARqFQoTCITVjOrdgccCFYQclAodDZAOFA&biw=1132&bih=926
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さて下栗の里の方へ
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大きな駐車場から下栗の里のビューポイントまで20分・・・
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少し上がって山腹の道をトラバース気味に進んでいく
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深い森のマイナスイオンを浴びながら・・
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絶景である・・・
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高い山の斜面の集落と言えば四国でよく見かけた。
屋島の戦いで破れた平家の落人が逃げ込んだものだ。
ここは・・・?
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駐車場のおじさんに聞いてみたがハッキリしたことはわからないという。
里の人が遠山のお殿様を殺害して逃げ込んだ説もあれば、大井川から南アルプスを越えて逃げて来た説もあるという・・
機会があれば、ここをフィールドワークして研究して来た知人の学者に聞いてみよう・・
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カップルも・・・
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ここでそばをいただいた。
そして遠山郷のかぐらの湯につかる。
この辺りに友人がいるというご近所山友さんのお土産に完熟のブルーベリーを買った。
甘くてとても美味しかった。
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天竜村の平岡駅付近。
飯田線が走っている。
狭い峡谷の鉄道敷設工事は難渋を窮めたようだ。
多くの朝鮮人労働者が従事していたようで、大規模な労働争議の記録もある。
http://ci.nii.ac.jp/els/110000954077.pdf?id=ART0001122679&type=pdf&lang=en&host=cinii&order_no=&ppv_type=&lang_sw=&no=1493340570&cp=

一般道で名古屋に向かう。
かぐらの湯を発って売木村や茶臼山をへて稲武にはいり足助からグリーンロードというコース。
大体3時間半の山岳ロードのドライブは行き交う車も少なく、快適だった。

今度はこの道から南アルプス南部にアプローチしたい。