頂上を逃した先週の竜が岳にまたやって来た。
週半ば頃、岳友Kから電話があり誘われた。
何処かへ行こうかなあと考えてた矢先のタイミングの良さ。
P1180112
7時に宇賀渓の駐車場で待ち合わせた。
途中Kから電話があり財布を忘れたから家に戻ったのでやや遅れるとのこと。
結局ほとんど同時に駐車場に着いた。
忘れ物・・人ごとでない。私もだんだん深刻になってきた・・
P1180113
夜の降雪で真っ白。
ちょうど陽が射しはじめ、朝日を浴びてピンクに染まった山肌はため息が出るほど美しい。
土曜日は天気が悪く日曜日は好天、と言い切ったKの天気予報はズバリ的中した。
P1180114
先週の相棒もそうだったが、Kとも鈴鹿では御在所以外の山に一緒に来るのは初めてだ。
Kとはいつが最後の山行だったかなあ・・・
干支の半分差を付けているKのお荷物にならないように、今日も徹底した軽量作戦である。
P1180115
団体さん・・いろんなところから集まっているのだろうか・・・格好からしてかなり山慣れているようだが・・
ガイド登山でもなく、いわば労山的な生真面目ながら打ち解けた感じのする明るい大パーティだ。
頂上まで前後することになる。
P1180117
我らも出発。
8時40分
P1180119
ワカン、スノーシューはもうすっかり冬アイテムか・・
ヘルメットもそうだ。
P1180120
遠足尾根取り付き
P1180121
8時5分遠足尾根取り付き。
もうここから雪模様。
湿雪だ。
P1180122
伊勢湾が金色の光を反射している。
P1180123
釈迦方面は未だ雲に霞んでいる。
P1180124
岳友が雪面にサイン
P1180125
まあ、よろしいがな・・・
P1180127
遠足尾根は長い。
標高差400mくらいの取り付きの急な登りを終えて稜線にでると陽光が降り注ぐ尾根筋に出る。
一週間前よりも雪が多い。
P1180128
だいぶ雲も取り払われてきたが未だ上部は雲に隠れている。
稜線の南側は開けていて気持ちがいい。
P1180129
尾根を振り返った。
P1180130
今日は日曜日で先週同様入山者が多い。
P1180131
我々も休憩だ。
岳友が取り出したのはナンと・・
P1180132
赤ワインではないか!!!
気が利くのう!
モンブラン山群ドリュ西壁の?冬季初登攀をめざしたジャン クジーとルネ デメゾンはやむなく下降することになった。
そのとき・・
「ありったけのワインを飲み干して・・」という記述があったように思う。
私はこの部分に衝撃を受けた。
酒飲んで行動するのか・・・
・・私が未だ純情だったころの話しである・・・
P1180133
他の岳人さんを盗撮。
雪が多くて天気がよい。
みんな嬉しそうに雪と戯れている。
P1180134
それぞれが思い思いのトレイルを描く。
スノーシューの普及が冬山登山のスタイルを一変させたようだ。
P1180135
どこでも平気で登って行く歩くための無限軌道・・
P1180136

P1180137
皆、この雪山を楽しんでいる。
P1180138
ラッセルのない冬山もなんか寂しいなあ。
ラッセル自慢も今は昔の話だねぇ・・・
P1180139
そしてヒップソリかあ・・
この竜が岳はそんな冬山グッズ体験にもってこいの山だ。
P1180140
われわれは失われた数十年の浦島太郎的登山者。
しかし岳友は登山靴を新調したばかり!
エライなあ・・
貧乏なオレはやはりコストパーフォーマンスを考えざるをえない。
P1180141
天気晴朗なれど風強し・・
雲がひっきりなしに飛んできては去って行く。
雪面に光のドラマが生まれたりもする。
resizeimage 2

P1180142
この雪庇の美味しそうな造形美!
P1180143

P1180144
等高線のような風紋
降った雪の層かな?
P1180145
頂上が見えてからが長いのがこの遠足尾根。
P1180146
藤原、御池の連山
P1180147

P1180148
樹氷になりかけ・・
繊細な工芸細工は自然の力ならでは。
P1180149
頂上まで未だ幾つかの起伏を越えて行くが・・
P1180151
雲が光を遮った時がむしろ雪面は幻想的になる・・
P1180152
頂上をズーム
P1180150
これが安物コンデジの長所。
P1180153
薮が無ければ気分はヒマラヤ(笑)
Kと写真を撮り合う。
P1180154
鈴鹿の冬満喫。
P1180155

P1180156

P1180157
時おり頂上も霞む
P1180158
さああと一息だ。
P1180159
頂上ヘの最後の斜面は風が強く降った雪は風で吹き飛ばされ、
部分的にクラストしているところがあるが草付き沿いにステップがありなんとかアイゼン無しで上り下りが出来そうである。
P1180160

P1180161
頂上は吹き飛ばされそうな風が吹きつのっている。
頂上着11時45分
約4時間の登りタイム。
P1180162

P1180163

P1180164

P1180165

P1180166
新品の靴との相性がまだイマイチの岳友も
耐えて登頂。
P1180167
ガッツポーズも決まっている。
最近は頻繁に鈴鹿に足を運んでいるようだ。
P1180168
何とか頂上の斜面を下って振り返ってみた。
P1180168

P1180170
鈴鹿とはいえそこそこ寒い。
P1180169

P1180171
しかし風のないところで日が差せばまるで春の陽気
P1180172

P1180173
風の来ないところで、さ、われわれもランチタイムとしよう。
12時5分
アルコールは岳友が持ってきてくれた。
手ぶらのオレは気が引けるのだが・・
彼の好意をありがたくいただくことにする。
P1180174
休んでいるところから頂上をショット
光の加減が微妙に素敵だ。
P1180175

P1180176
さあ、今度は長い下り・・
P1180177
スノーシューのおかげで登りも下りも思い思いのルートが採れる。
P1180178
それに引き換え、ツボ足の我々は時おり膝上まで雪にもぐりながら、クラッシックスタイルを貫いたのだ。
P1180179

P1180180

P1180181

P1180182
もう一度、振り返りの頂上
P1180183

P1180184
御岳と乗鞍が見える。
P1180185
加賀白山も・・
P1180186
御岳
中央アルプスや南アルプスも微かに見えていたが、北アルプスは残念ながら見えなかった。
P1180187
この長くて広い尾根は格好のプチ冬山を満喫させてくれた。
P1180188

P1180189

P1180190
伊勢湾が眼下
P1180191
岳友が雪だるまに目を入れ、手をつけて修正。
14時8分
P1180192
下りは膝をいたわって行くリ下らなければならない。
ここまで来るとほとんど風がないのでアウターを脱いだ。
P1180193

P1180194
岳友はスキーの名手だったが彼も膝をいたわってスキーは控えている。
P1180195
今朝木々に降り積もった雪はもうすっかり消えた。
P1180196
駐車場帰着15時30分
今朝、駐車場でみた素敵な雪景色は嘘の様にすっかり消え去っていた。

今日の全行程は 10.9km
総時間は    8時間3分

岳友Kよ、ありがとう。
来月もアソコ楽しみにしてるよ。