深夜、第二東名の清水あたりのパーキングエリアでちょいとブレークタイム。
イヤに寒い。
ここまで来る途中もかなり雨が降っていた。
こりゃ、ひょっとしたら富士は雪・・・?

天気予報では天気は回復し高気圧に覆われることになっている。
出がけに、春に唐松で買った軽アイゼンをチラ見しながら、フンと鼻であしらい・・・
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富士宮からの30kmに及ぶ長い登り・・・ずっと・・・
チョイと・・イヤ激しく後悔・・・
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いつもより長く感じられるこの坂道、喘ぎながらヨったら登る軽の愛車が今日の私の姿に重なる。

5合目の駐車場に着いたら少しずつ明るくなってきた。
雨上がりの風情、ガスがかかっている。
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2400mのこの辺りには雪はない。
明るくなるや否や一人が登り出した。
長靴?!のようだったが・・・
私も腹ごしらえしてゆっくり身支度を整えてから出発。
6:00
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少しずつ霧が晴れて来たが・・
やはり、上の方は白い・・・ようだ・・・
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火砕流だったか・・・
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昔、岳友に連れられて登ったのは確か吉田口から、11月だった。
この富士宮口は名古屋から近く頂上までも近いので好都合だ。
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朝もやの中6合目到着。
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今日もとにかくゆっくりマイペースを保つこと、休みながら、エネルギー補給。
最近の傾向として出だしは調子がいいが、すぐ足腰が疲れてスタミナ切れになる。
するともう二度と馬力が出てこない。
この時期は富士山のお馴染みがよく登る。
彼らは私とは違い既に富士山的高度順化をされている人たちばかりだ。
ついて行こうとしたら自分がつぶれるのは自明だ。
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数日前も20kgの荷物を二階に15個ばかり上げたら恥ずかしいぐらい息が完全に上がってしまった・・・少し前までは何とかできたのだが・・・
思ったより老化は進んでいる。
そして老化は個人差が大きいということだ・・・
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少しずつ青空が顔を出し始めた。
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紅葉の上には白い頂上付近。
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これは・・・初冠雪・・
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箱根の上に昇った太陽
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伊豆半島も臨める
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どんどん視界が開ける
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盛んに湯気が上がる宝永山方面
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登山道にも雪が現れはじめた
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とにかく行けるとこまで行こう
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朝日を浴びて盛んに湯気が上がる
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富士市の製紙工場
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箱根方面。
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天気はどんどん回復。
群馬から今年秋富士9回目というお方。
軽く追い越される。
それでいいのだ。
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コースロープについた可愛いエビのシッポ
まだ行ける・・・
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伊豆の大島も見える。
下を向いて歩きながら考えた。
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こりゃ、どこで撤退するべきか・・・
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今のところアイゼン無しでも問題は無いが・・・
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サングラスが無いのが問題だとハタと気がついた。
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陽焼け、雪目には痛い記憶があり・・
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今日のオレはその対策が無い。
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のんびり歩いているので軽く追い抜かれる。
それは想定内。
雪面に顔つき合わせて登るので容赦なく紫外線を顔、目に浴びてしまう。
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今日の雪だったら頂上までアイゼン無しでも行けるかも知れない。
しかしサングラスが無いのは非常にマズい。
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どこで撤退すべきか・・・
せめて日本第2の高峰、北岳の標高は超えたいというセコい俺の発想・・
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八合目到着9時。
で、手持ち高度計を見たらメデタく3,200mを超えている。
私はニンマリしつつ、それでも後ろ髪を引かれる思いで下山を決めた。
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風が少し強くなったが気温はそんなに低くない。
3度前後か・・
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3時間で標高差800mを登った。
決して早くないが、頂上まであと2時間と踏んでもまだ充分行ける時間だ。
しかし、このまま登っていたら痛い目にあったことのある雪焼けと雪目は避けられない・・・
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北岳の標高は超えたし・・・
潔く撤退だ。
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アリバイ写真
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蒼空に屹立する鳥居
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こうなったらゆっくり腹ごしらえもして・・・
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・・・
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コケないようにゆっくり下山開始
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上を目指す人たち・・・
10人ぐらいの人たちとすれ違った・・・
中にはローカットの靴の人も・・・
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伊豆の大島が見える
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こちらは駿河湾
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さあ、まだ時間は早い・・
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裾野の樹林帯は紅葉の盛り
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それにしても紫外線が強烈すぎる。
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太陽が眩しかったからと人を殺した異邦人のムルソー・・・
凡人のオレは太陽にやられそうだ。
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逃げるが勝ち・・・の今日のオレ・・・
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もうすぐ乱反射する紫外線地帯から脱出できる。

初冠雪の富士山で 2 に続く)