スカッと晴れ渡った。
かねての約束通り岳友と御在所の日向小屋泊。
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ヤツは御在所ムラの住民だから小屋に上がる橋の袂まで車を乗り入れる。
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それにしても上天気。
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岳友は小屋に荷を解くと、なんといきなりビールをプシュッとやるではないか!
ま、おれも性格は弱い方だから・・・付和雷同・・・
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てなことで、先日の恵那山で痛めた膝をかばって、30kgのキスリングでも担いでいるような足取りでよったらよったらと歩いて藤内小屋まで来た。
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行き交う人で小屋は賑わっている。
写真や絵画などの展示もおこなっていて目を楽しませてくれた。
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ヌシのような人、知り合いと顔を合わせて親しげに談笑する人、親子やグループがひっきりなしにこの小屋の前で憩い、通り過ぎて行く。
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今日は伊勢湾も見える。
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で気がついたら、一瞬、誰もいなくなってエアポケットのような静寂さ。
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今日は特に腰が重い二人。
小屋泊まりの余裕か、時間の経つのが気にならない。
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いがぐり
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気を取り直して歩きはじめた。
強烈な日差し。
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土石流が残した白い岩石が堆積した谷の上方に藤内壁。
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そして反対側には四日市と伊勢湾。
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お父さんが赤ちゃんを背負って登る微笑ましいファミリー
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前尾根の末端のスラブを登る若いクライマー
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我々も前尾根P7の左側のスラブ(一枚岩)を岳友が先ずフリークライミングでリード。
フォローの私はハングが越えられず、たまらずボルトにかけたカラビナを掴んで体を引き上げてしまった。
フリークライミングを追求してきた岳友と、私のそれ以前のスタイルがここで如実に明らかになってしまう。
ま、いいがね・・・
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さて、私が登り着いたところで、岳友は一旦少し下ってこの何の手がかり足がかりも無さそうな一枚岩をトライ。
今どき極限的に難しいわけではないが、私の能力範囲外。
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少し登ったところで今どきの若いクライマーの値踏みをするかのような一言居士岳友の目線・・
何か言いたげだが・・・
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岳友が私の華麗臭クライミングを撮影
私の道具は35年前のもの。
一世を風靡したクライミングシューズのフィーレも今や化石博物館入りしているものだ。
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岳友は一枚岩の真ん中を登ったが、私は真ん中に踏み出せない。
割れ目に寄りかかりながら登る。
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照れ笑い
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真ん中に出てきたものの・・・
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照れ笑いも引きつったような泣き笑いに変わり顔も青ざめてきた・・・
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やれやれ・・・
いいところだねェ・・
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枯れ木のオブジェ
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お茶目な岳友・・
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ここから引き返すことにし、木を支点にしてラペリング(懸垂下降)
引き際は早い。
純粋に手と足だけで登るフリークライミングは頂上を踏むアルパインクライミングとはジャンルが違う。しかしこの2つを融合したクライミングを実践する人も少なくない。
今日の私たちは前者を気取っている・・・
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老人は早々に切り上げ帰り支度を!
先ずは祝杯(何の?)
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空気は乾いていて日陰はひんやりする。
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セントレアから知多半島の向こう側の武豊の火力発電所も見える。

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帰り着いたころは日向小屋は日陰小屋になっていた。
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秋の夕空には切れ切れの飛行機雲と刷毛で掃いたような巻雲
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ビールを飲みながら荷物を解いていたら・・・
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なんと・・
シャワーしてねと、お女将さんの優しい声。
長生きはするもんだ。
あの日向小屋がこんな風に生まれ変わっているとは・・・
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シャワーを浴びてさっぱりしたところで宴会。
客は私たちとH氏の3人。
馴染みはみんな連休を利用して遠出しているのだろうか。
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すし飯の前に飲むわ語るワ・・・・
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主とH氏が寝床に入ってもなお・・・
私たちは降るような星の下でさらにウィスキーを傾ける。
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星空の写せるコンデジを買ったので試し撮り。
三脚無しで撮ったので少し星が流れてしまった。
でも満足である。
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いつもは就寝10時とのことだが・・・
今夜は誰もいないのでゆっくり飲んでいいよ、とお女将さんのの嬉しいお言葉。

昔のことを言っちゃなんだが・・
私がここに来るようになった頃はこの時間から人が集まり出していたものだ・・・
飲みながらの語らいは当然日付が変わっても続いていた・・・

今日の我々はさらにとりとめない話しを繰り返して日付が変わる頃、眠りについた。

②へと続く